chor_nabe
DOODLE恋愛未満のオスウィル。ピュアピュアです。星明かりに花は咲む「はぁ……」
密やかなため息は淡い星の輝く夜空に溶ける。エリオスタワーの屋上の庭園に出て、まだ制服姿のウィルは重い足取りでお気に入りの花壇に向かっていた。
今日は朝から散々だった。珍しく寝坊して慌てて支度をしていたら棚の上の鉢に手が当たってひっくり返してしまい最低限の掃除だけしてリビングに出て、急いでトーストを焼きながら紅茶を淹れれば砂糖が切れており甘くない紅茶を飲むことになってしまった。
午前のパトロールではサブスタンスの出現もイクリプスの襲撃もなく穏やかな時間を過ごしたものの、もう少しでタワーに帰還というところで通りかかった道路工事現場で開いていたマンホールに危うく落ちかけブラッドに助けられた。
叱られはしなかったが体調を心配されあのアキラさえも神妙な顔で無理すんなと言ってくるものだからいたたまれず、いつもならパトロールを頑張ったご褒美と何かしら甘いものを買って帰るところだがそんな気分にもなれずさっさと帰り、午後のトレーニングも身が入らず先に上がらされる始末。
3870密やかなため息は淡い星の輝く夜空に溶ける。エリオスタワーの屋上の庭園に出て、まだ制服姿のウィルは重い足取りでお気に入りの花壇に向かっていた。
今日は朝から散々だった。珍しく寝坊して慌てて支度をしていたら棚の上の鉢に手が当たってひっくり返してしまい最低限の掃除だけしてリビングに出て、急いでトーストを焼きながら紅茶を淹れれば砂糖が切れており甘くない紅茶を飲むことになってしまった。
午前のパトロールではサブスタンスの出現もイクリプスの襲撃もなく穏やかな時間を過ごしたものの、もう少しでタワーに帰還というところで通りかかった道路工事現場で開いていたマンホールに危うく落ちかけブラッドに助けられた。
叱られはしなかったが体調を心配されあのアキラさえも神妙な顔で無理すんなと言ってくるものだからいたたまれず、いつもならパトロールを頑張ったご褒美と何かしら甘いものを買って帰るところだがそんな気分にもなれずさっさと帰り、午後のトレーニングも身が入らず先に上がらされる始末。