refa_jin
DOODLEフォルテ君昔話強いフォルテ、弱いダレカ作りかけの世界で目を覚ました。
白い宮殿は、俺1人で住むには寂しいくらいに広かった。
いいや、寂しいのはきっと場所だけじゃない。
俺自身が寂しい存在だった。
青い瞳に映る世界の色はいつも淡くて、儚さを感じられる。
俺はその世界の風景が好きだった。
ぼんやりと世界を眺めている時は、空っぽの自分が世界に溶けていくような感覚がした。
俺も世界の一部だと思うと、少し寂しさが紛れた気がした。
だけど…その景色を黒く濁すものがあった。
ぐにゃぐにゃして、滴って、不安定なそれが、無題と呼ばれている事は知っていた。
俺は無題が嫌いだった。
衝動的に、俺は無題を斬り裂いた。
赤い髪に黒い何かがへばりつく。
悲しくはなかったし、嫌でもなかった。
1789白い宮殿は、俺1人で住むには寂しいくらいに広かった。
いいや、寂しいのはきっと場所だけじゃない。
俺自身が寂しい存在だった。
青い瞳に映る世界の色はいつも淡くて、儚さを感じられる。
俺はその世界の風景が好きだった。
ぼんやりと世界を眺めている時は、空っぽの自分が世界に溶けていくような感覚がした。
俺も世界の一部だと思うと、少し寂しさが紛れた気がした。
だけど…その景色を黒く濁すものがあった。
ぐにゃぐにゃして、滴って、不安定なそれが、無題と呼ばれている事は知っていた。
俺は無題が嫌いだった。
衝動的に、俺は無題を斬り裂いた。
赤い髪に黒い何かがへばりつく。
悲しくはなかったし、嫌でもなかった。