はずみ
MOURNING再掲+手直し左右不定の幼なじみ(プロヒ軸)が夜明け前に微睡むだけの話。
ぽやぽやしてます。
微睡 背後のマットレスが沈み、腹回りに腕を回されたところで意識が浮上した。
背面にぴったりと高めの体温が張りつく。抱き寄せる腕は太く温く、冷えた肌にじんわりとしみて心地よかった。
「おかえり…」
閉じそうになる目をなんとか瞬かせ、出久は背後に呼びかけた。胴を固定され、首筋に頭を乗せられているので振り返ることは出来ないが、何となく怒られはしない気がした。手を伸ばし、まだ少し湿って柔らかい髪を掻き撫ぜる。
「ン」
「生乾き…」
「起きたらシャワー浴びなおす」
だからいいと更に抱き込まれ、出久はそれに従った。とくとくと、身体の芯にほのかな振動が響く。薄暗がりに視線を彷徨わせれば、時計は夜明け前を指していた。勝己のシフトを思い出す。確か午後からの出勤だったはずだ。それでこの時間に就寝するのだから、中々ハードな一日を過ごしたようである。
770背面にぴったりと高めの体温が張りつく。抱き寄せる腕は太く温く、冷えた肌にじんわりとしみて心地よかった。
「おかえり…」
閉じそうになる目をなんとか瞬かせ、出久は背後に呼びかけた。胴を固定され、首筋に頭を乗せられているので振り返ることは出来ないが、何となく怒られはしない気がした。手を伸ばし、まだ少し湿って柔らかい髪を掻き撫ぜる。
「ン」
「生乾き…」
「起きたらシャワー浴びなおす」
だからいいと更に抱き込まれ、出久はそれに従った。とくとくと、身体の芯にほのかな振動が響く。薄暗がりに視線を彷徨わせれば、時計は夜明け前を指していた。勝己のシフトを思い出す。確か午後からの出勤だったはずだ。それでこの時間に就寝するのだから、中々ハードな一日を過ごしたようである。
はずみ
MOURNINGモブ(になって幼なじみを観測する)夢🧨が推しのモブ女子高生が🧨にダル絡みして勝手に惚気砲を食らう話です
※リバの幼なじみが結婚している時空
※出は不在です
※平時なら普通に会話してくれるくらい丸くなった🧨がいます
推しと惚気と幸せの元と 推しが結婚した。
というかしていた。
既婚者だった。
隠していたわけではないが、公にする理由もなかったので、なるように任せていたらしい。妙なところがドライというか、大雑把である。
「ダイナマって全然惚気んよね」
「ア?」
「結婚してたんでしょ?」
デクと。
卒業してすぐ。
惚気てくれていたら、もっと早く気付いていたかもしれないのに。
「あたしすぐ惚気ちゃうから、我慢できるのすごいなって」
パトロール中たまたま見つけた推しへダル絡みしながらドリンクを飲む。推しはぎゅっと唇を捻じ曲げ、ガードレールに尻を預けた。
「コス汚れるよ」
「働いたら汚れるモンなんだよ」
「や、いまは違うっしょ」
先ほどまでは確かにパトロールをしていたかもしれないが、今は名もない女子高生に絡まれているだけである。どう考えても勤務外、良くてファンサの一環だろう。ヒーローの働きとは違うように思えた。
1215というかしていた。
既婚者だった。
隠していたわけではないが、公にする理由もなかったので、なるように任せていたらしい。妙なところがドライというか、大雑把である。
「ダイナマって全然惚気んよね」
「ア?」
「結婚してたんでしょ?」
デクと。
卒業してすぐ。
惚気てくれていたら、もっと早く気付いていたかもしれないのに。
「あたしすぐ惚気ちゃうから、我慢できるのすごいなって」
パトロール中たまたま見つけた推しへダル絡みしながらドリンクを飲む。推しはぎゅっと唇を捻じ曲げ、ガードレールに尻を預けた。
「コス汚れるよ」
「働いたら汚れるモンなんだよ」
「や、いまは違うっしょ」
先ほどまでは確かにパトロールをしていたかもしれないが、今は名もない女子高生に絡まれているだけである。どう考えても勤務外、良くてファンサの一環だろう。ヒーローの働きとは違うように思えた。