Cでござりまする
DOODLE恵直です何度でもいいますけど恵直です
直には受けの才能があると思いました(少数派なのは知ってる)
血と少しのすけべありますので、ご注意を殺してやろうと思っていたのは本心からだった。
自分の地位を揺るがすもの、欠片でも脅かすもの、価値のないものはいなくなっても何も問題ない。
世界は自分のために回るなんてことはないけれど、ならば自分で良いように回してやろうというのが直哉の偽りない考えだ。
それを回すのに術も何も守るべきルールなどなく、邪魔になったほうが悪いのだから。
クズだゲスだと弱者は叫ぶが、カスみたいな存在に言われたとて何も思いはしなかった。
憐れだ、とさえ思う心も見つからない。
「……憐れですね、それ」
「クソガキ、ほどけやコラ」
「嫌ですよ。折角繋いだのに、自分からほどく馬鹿いませんって」
土地勘のない直哉にとってここがどこなのか、なんなのかなどわからない。
東京だとは思うが、あくまでも予想。
そも、目の前の殺したい男が遠方に自分を連れていけるほどの財力がないことなど、知っている。
だからわからない。
何故己がこのように囚われているような真似をさせられているのか。
埃のような臭いに混じる湿った空気。
少し金臭く、括られた両手首には冷たい手錠のようなものがかけられている。
どうせ正規品では 1274