mitsuki.
MEMO●愛と呼ぶには烏滸がましいいつしか、引き止めてくれる事に甘えていた。できもしないのに、中途半端に死のうとして。その度に、貴方が腕を掴んでくれるから。それでいいのだと思っていた。染みついた希死念慮を野放しにしていた。
それがどれだけ貴方を不安にさせていたか、知っていても、理解してはいなかった。
だからあの時、怖くなった。
このままだといつか、貴方が壊れてしまうんじゃないかと。
「……俺、死にませんから」
「だから明居さんも___」
不安にならないで。
執筆を辞めないで。
どうか、死なないで。
言えずに飲み込んだ言葉が、重く沈んでいく。俺にはそれを言う資格がない。どんな結果になったとしても、招いたのは間違いなく、生きる事を選んでしまった自分なのだから。
434それがどれだけ貴方を不安にさせていたか、知っていても、理解してはいなかった。
だからあの時、怖くなった。
このままだといつか、貴方が壊れてしまうんじゃないかと。
「……俺、死にませんから」
「だから明居さんも___」
不安にならないで。
執筆を辞めないで。
どうか、死なないで。
言えずに飲み込んだ言葉が、重く沈んでいく。俺にはそれを言う資格がない。どんな結果になったとしても、招いたのは間違いなく、生きる事を選んでしまった自分なのだから。