しののめ
DOODLEあんまり明るくない夢十夜(ゆん+よだ) ゆんがぐるぐる考えてる メイン後フィチャ前時空 この関係は、期限付きのものであると、知っている。
「夜鷹さーん、もう店閉めちゃいますよ」
入り口の扉から外を覗きながら、由蛇は店内に向かって声をかける。今日はバーの営業には向かない天気だった。というのも開店早々に降り出した雨のせいで、常連のお歴々が帰ってしまってからは、完全に客足が遠のいてしまっていたのだ。
「夜鷹さん? マスター? ……またか」
再三の呼びかけにも、応じる様子はまるでない。呆れたふりをして、少しだけ眉を下げる。由蛇は表にかかった看板をひっくり返して、仕方なく店の照明をひとつ落とした。
「趙雲」
「ここに。」
「雨、あとどのくらいで上がりそう?」
あまり大きな音を立てないように、と殊更丁寧にグラスを洗う。その程度で起きるような人ではないと、知っているくせに。
1983「夜鷹さーん、もう店閉めちゃいますよ」
入り口の扉から外を覗きながら、由蛇は店内に向かって声をかける。今日はバーの営業には向かない天気だった。というのも開店早々に降り出した雨のせいで、常連のお歴々が帰ってしまってからは、完全に客足が遠のいてしまっていたのだ。
「夜鷹さん? マスター? ……またか」
再三の呼びかけにも、応じる様子はまるでない。呆れたふりをして、少しだけ眉を下げる。由蛇は表にかかった看板をひっくり返して、仕方なく店の照明をひとつ落とした。
「趙雲」
「ここに。」
「雨、あとどのくらいで上がりそう?」
あまり大きな音を立てないように、と殊更丁寧にグラスを洗う。その程度で起きるような人ではないと、知っているくせに。