touken_nekoTRAINING○○を自分の言葉で表現する鏡。目の前に私が写る。手を振ると振りかえす。瞬きをすると、向かいの私もする。髪が靡くとあなたも靡く。これは鏡、というものらしい。初めて見た。広い部屋にポツンと壁に貼り付けにされて、なんだか可哀想だ。足をつけてあげれば、その物を写す水面のような瞳に、どんな物を写そうとするのだろう。 138 touken_nekoTRAINING○○を自分の言葉で表現する。机。私の前に板がある。その下には四本の支え。細めの丸い円柱。天板は渋めの茶色。木目があり、さざ波だつ様が眺めていると眠気を誘う。浜辺にソロソロと広がる波の横、チトチトと歩く小鳥が見えた。白黒。二羽、三羽…。そうそう、この机には時々、動物が写る。なぜだろう。 126 touken_nekoTRAINING○○を自分の言葉で表現する。風。肌を押される感触。なるほど、これはなかなか強い。開けた玄関の扉が攫われるわけだ。耳元でごうごうとやかましい。たまに鼻に入り込むやつがいて、憎たらしい。きみが背中を押してくれれば、どれほど心強いか。でもそんなことはしない。そんな時きみは、向かいから来るんだ。いやあ、意地が悪いね。おっと、空き缶をぶつけるのはやめてくれよ。事実だろ? 165 1