nekyocho
MENU金色のコルダ3、4 東金千秋→→→→→小日向かなで4の誰ともEDを迎えなかった世界線から2年後のお話
2025年5月4日スパコミ新刊のサンプルです。
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窒息ラメンタービレマネージャーから聞かされていたのは横浜の交響楽団が毎年開催している定期公演のゲスト出演ということだけだった。ゲストはもう一人呼ぶ予定であることは知らされていたはずなのだが、自分としたことがスルーしてしまっていた。ここ最近学業やら外部の仕事で忙しくして余裕がなかったのがよくなかった。
そのもう一方のゲストらしき人物は、練習場の片隅でヴァイオリンのチューニングに集中しているのか、部屋の入り口に立っているこちらに全く気づいていない様子だった。
「小日向さん!」
俺を部屋まで案内してくれた交響楽団の広報担当者が名前を呼ぶと、彼女はヴァイオリンを肩から降ろし、視線をこちらに向けた。久しぶりに見る彼女のふわふわの髪は、出会った頃とさほど長さは変わらないものの、顔立ちは大人の女性のそれで、愛らしい大きな目が少しだけ幼く見せていた。
3851そのもう一方のゲストらしき人物は、練習場の片隅でヴァイオリンのチューニングに集中しているのか、部屋の入り口に立っているこちらに全く気づいていない様子だった。
「小日向さん!」
俺を部屋まで案内してくれた交響楽団の広報担当者が名前を呼ぶと、彼女はヴァイオリンを肩から降ろし、視線をこちらに向けた。久しぶりに見る彼女のふわふわの髪は、出会った頃とさほど長さは変わらないものの、顔立ちは大人の女性のそれで、愛らしい大きな目が少しだけ幼く見せていた。