ナンデ
DOODLE長柴 本編から五年後妄想特上寿司十人前、純米大吟醸と山盛りの唐揚げを添えて 高校を卒業し、周囲への宣言通りお笑い芸人養成所に入った長嶋は、成長期をとっくに終えていたにも関わらず高校生の時よりも身長を5センチ伸ばし、足のサイズも大きくなった。胸板は相変わらずひょろひょろで、腰周りも薄ペラのままなのに。
「ジブン、靴今いくつなん」
「サイズ?28」
「はー。靴屋行ってあるん、それ」
「んー、まあ。あるにはある。デザインはないことも多いかな。でも今、ネットもあるし」
「はあ、難儀すんなぁ」
フランチャイズチェーンの様式で経営している中華料理屋の座敷席、並べられた二足の靴を見て年上の恋人は気の抜けた返事をしながら餃子をかじる。長嶋は自分の靴を見る。28センチのコンバースは平ペったくて分厚い。それから恋人、柴垣の靴を見る。目測、25センチ前後。男性にしたらずいぶん、小さい。その感覚が一回り以上年上の柴垣にとっても同じなのかは、分からないけれど。
3148「ジブン、靴今いくつなん」
「サイズ?28」
「はー。靴屋行ってあるん、それ」
「んー、まあ。あるにはある。デザインはないことも多いかな。でも今、ネットもあるし」
「はあ、難儀すんなぁ」
フランチャイズチェーンの様式で経営している中華料理屋の座敷席、並べられた二足の靴を見て年上の恋人は気の抜けた返事をしながら餃子をかじる。長嶋は自分の靴を見る。28センチのコンバースは平ペったくて分厚い。それから恋人、柴垣の靴を見る。目測、25センチ前後。男性にしたらずいぶん、小さい。その感覚が一回り以上年上の柴垣にとっても同じなのかは、分からないけれど。