戌丸アット
DONEYノスwebオンリー「カワイイあの子のすきなとこ」で公開していた作品になります。アイロニーさえ軽やかにスコーンが鼻をくすぐる夕方ごろ。
吸血鬼が活動するには少し早い時間帯だったが起きて早々に嫌な予感のしたノースディンは、スマホが告げた雪の予報を見て静かにキッチンに立った。
出来上がったスコーンをオーブンから出迎えたノースディンは淹れ終えた温かい紅茶が冷めぬうちに、と口にする。
出来たてのスコーンからは美味しい香りを纏わせた湯気が立ち上っており、まだ部屋には寒さのあるのか湯気は白い。
しかし寒さを感じながらも湯気が少しずつ消え、熱が馴染むのを待つこの時間は穏やかだ。
寒さは好きではないが、こんな寝起きは嫌いではなかった。
しかし招かれざる客は違うらしい。
「相変わらずスコーンは美味しく作るね、君」
「なっ!?なんで私の家に入ってるんだ、貴様!!!」
8504吸血鬼が活動するには少し早い時間帯だったが起きて早々に嫌な予感のしたノースディンは、スマホが告げた雪の予報を見て静かにキッチンに立った。
出来上がったスコーンをオーブンから出迎えたノースディンは淹れ終えた温かい紅茶が冷めぬうちに、と口にする。
出来たてのスコーンからは美味しい香りを纏わせた湯気が立ち上っており、まだ部屋には寒さのあるのか湯気は白い。
しかし寒さを感じながらも湯気が少しずつ消え、熱が馴染むのを待つこの時間は穏やかだ。
寒さは好きではないが、こんな寝起きは嫌いではなかった。
しかし招かれざる客は違うらしい。
「相変わらずスコーンは美味しく作るね、君」
「なっ!?なんで私の家に入ってるんだ、貴様!!!」