のの作品置き場
DONE書き直ししていて遅れてしまいましたが、魏嬰のお誕生日SSを書きました。道侶になり数年が経った忘羨です。
どうぞお楽しみくださいませ。
思い込み朝の香りが鼻に入り込む。
少し肌寒くて、体を丸める。しばらくすると寒さに慣れたのか、今度は体を伸ばしたくなった。
「んんんー」
思わず声が出てしまった。
それから起き上がりもせず、きょろりと辺りを見回したり、いつもより高く感じる天井を眺めたり。そうして待っていても、部屋の中はしんとしている。いつもなら起きる少し前、もしくは起きた気配を感じれば名を呼ぶ声とともに現れる姿はない。
(藍湛は……、いないのか。誰かに呼ばれたか? と言うことは……)
魏嬰は藍湛が今ここにいないことを知る。そして泊りがけでもない限り藍湛がいない中で起きることがほとんどない日を過ごしていたため、こんな風に突然いなくなるということでよからぬ何かが起きたことを悟っていた。
2229少し肌寒くて、体を丸める。しばらくすると寒さに慣れたのか、今度は体を伸ばしたくなった。
「んんんー」
思わず声が出てしまった。
それから起き上がりもせず、きょろりと辺りを見回したり、いつもより高く感じる天井を眺めたり。そうして待っていても、部屋の中はしんとしている。いつもなら起きる少し前、もしくは起きた気配を感じれば名を呼ぶ声とともに現れる姿はない。
(藍湛は……、いないのか。誰かに呼ばれたか? と言うことは……)
魏嬰は藍湛が今ここにいないことを知る。そして泊りがけでもない限り藍湛がいない中で起きることがほとんどない日を過ごしていたため、こんな風に突然いなくなるということでよからぬ何かが起きたことを悟っていた。