Norskskogkatta
MOURNINGさにちょも寝起きの身支度を小鳥に邪魔されるちょもさん
#さにちょもいっせーのせい
こちらのタグに参加させていただいたときのものまだ空が白んでまもない頃、山鳥毛はいつもひとり起き出している。それがただ枕を並べて寝るだけでも、体温を混ぜあって肌を触れ合わせて眠る日も変わらず審神者より先に布団を抜けだす。
今日もまたごそりと動き出した気配に審神者は目を覚ました。
「こんな朝から、なにしてんだ……」
「……起こしてしまったか、まだ日が昇るまで時間がある。もう少し眠るといい」
そういって山鳥毛が審神者の短い髪を撫でるとむずがるように顔をくしゃくしゃにする。やはりまだ眠いのだろうと手を離そうとするとそれを予見していたかのように手が捕まえられた。
「おまえも、ねるんだよ」
「だが、身支度が」
山鳥毛の戦装束は白銀のスーツにネイビーのシャツと普段の手入れが欠かせないものだ。
彼が巣と呼ぶ本丸を統括する審神者たる小鳥の隣に並ぶならば、いついかなる時も気の抜けた身なりではいられない。それが前夜どれだけ小鳥の寵愛を受けようとも。
だからこそ、小鳥の甘えるような仕草に胸を矢で貫かれそれを受け入れ甘やかしてやりたいと思っても心を鬼にして手を離さなければと外そうとした。
「俺がおまえと寝たいの。だから大人しく来い」
「……小鳥 751