slekiss
PASTカラーズラグラグの特殊設定もの。根底以外はオリジナルっぽく読んで貰ってもいいかもしれない。企画も頓挫したし、出す場所もないので供養を兼ねて。
小指の先ぐらいハロウィンに引っ掛けてる。
ヴァンパイアのおやつ それは喩えるならば、甘くとろける極上の菓子。
【ヴァンパイアのおやつ】
「Trick or Treat!」
突然扉が開いたかと思ったら、そんな言葉とともに何者かが部屋へ飛び込んできた。
既にベッドへ潜り込んでいたアスが、その声に驚いて飛び起きようとして。
両腕が、枕ごと縫い留められていることに気付いた。
「…え?」
普段は眠たげに伏せられた瞳が、置かれた状況を把握できずにぱちくりとしばたたかれる。
顔に落ちる影を仰げば、そこには見慣れた顔があった。
「…ヴァイス…?」
呼ばれて笑みを零すのは、アスとレイズの養い親。
悪戯っぽく弧を描いた瞳で、組み敷いた形になったアスを見下ろしている。
「ほら、アス。どっちにすんだ?」
1919【ヴァンパイアのおやつ】
「Trick or Treat!」
突然扉が開いたかと思ったら、そんな言葉とともに何者かが部屋へ飛び込んできた。
既にベッドへ潜り込んでいたアスが、その声に驚いて飛び起きようとして。
両腕が、枕ごと縫い留められていることに気付いた。
「…え?」
普段は眠たげに伏せられた瞳が、置かれた状況を把握できずにぱちくりとしばたたかれる。
顔に落ちる影を仰げば、そこには見慣れた顔があった。
「…ヴァイス…?」
呼ばれて笑みを零すのは、アスとレイズの養い親。
悪戯っぽく弧を描いた瞳で、組み敷いた形になったアスを見下ろしている。
「ほら、アス。どっちにすんだ?」