itono_pi1ka1
DOODLEpixivより引っ越し&加筆。飛ぶ鳥尽きて、良弓蔵めらる。鳥は今や籠のうち。テバサキ夫婦とリト親友。対メドー戦後のテバさん負傷撤退から、勇者の神獣解放完了までの間の話。※捏造200%
飛ぶ鳥尽きて、「──それは聞けない相談だ。俺はリトの誇りにかけて、俺の望むすべてを抱えきれるまで、この翼を拡げると決めたからな」
戦士の男は怪我の痛みも忘れたような真剣な顔をして言い切った。
サキの言うことは一つも聞き入れないで、そのくせに自分の我儘は全て叶える、業突く張り。
それでいて彼の選択はいつも正しい。憎たらしいほどに。
彼の不偏な正しさは、たとえば、業突く張りの我儘が通った先ではいつも不思議とサキの願いも叶っている、という具合だ。サキの言ったことはすっかり無視されているのに、何故かサキの願いは叶えられて、望んだ幸せが待っている。真摯な業突く張りだ。
まるきり矛盾しているようだが、サキが嘘をついているわけでも、戦士が心を読む妙技を持っているわけでもない。
35412戦士の男は怪我の痛みも忘れたような真剣な顔をして言い切った。
サキの言うことは一つも聞き入れないで、そのくせに自分の我儘は全て叶える、業突く張り。
それでいて彼の選択はいつも正しい。憎たらしいほどに。
彼の不偏な正しさは、たとえば、業突く張りの我儘が通った先ではいつも不思議とサキの願いも叶っている、という具合だ。サキの言ったことはすっかり無視されているのに、何故かサキの願いは叶えられて、望んだ幸せが待っている。真摯な業突く張りだ。
まるきり矛盾しているようだが、サキが嘘をついているわけでも、戦士が心を読む妙技を持っているわけでもない。