藪逆46
DONE※コンプさんに描いて頂いた漫画を元ネタに止まらなくなった妄想です※スキア氏敗北物語です
※イスカ君がちょっと神格化しています
※描いていただいた漫画とはリンクしているようでいないような”行間”の雰囲気文です…
※ループの途中という設定です
神漫画こちら
https://poipiku.com/7507744/8800021.html
輪廻の変数この忌々しい輪廻に“気付く”者が、いずれ現れると思っていた。
だがそれがなぜあの男でなくてはならなかったのか。
それは今でも解せない。
「それで、君は一体何が言いたいのかな」
銀糸の髪の男が平淡に問うと、黒髪を遊ばせた男の口角が上がった。
黒髪の男の名はイスカ・イシュタール。
昏い緑の眸は垂れ目がちで、どこか色香のある端正な貌立ち。左頬には火傷のような傷痕がとぐろを巻いていた。
最初は「古代魔術の使い方を教えてほしい」と屈託なく笑ったその男の眸に、いつの間にか捕食者の影が滲むのを、銀糸の髪の男──スキア・アルコニアは見逃さなかった。
スキアは透き通る銀髪の美しい顔立ちの男だったが、それには常に真意を隠す微笑みが湛えられていた。所属寮の蛇の刺繍が施されたやけに派手で威圧感のあるコートを纏い、まるで立ち入る余地を見せないスキアに対し、イスカは何の躊躇もなく歩み寄り、顔を寄せ微笑んだ。
3915だがそれがなぜあの男でなくてはならなかったのか。
それは今でも解せない。
「それで、君は一体何が言いたいのかな」
銀糸の髪の男が平淡に問うと、黒髪を遊ばせた男の口角が上がった。
黒髪の男の名はイスカ・イシュタール。
昏い緑の眸は垂れ目がちで、どこか色香のある端正な貌立ち。左頬には火傷のような傷痕がとぐろを巻いていた。
最初は「古代魔術の使い方を教えてほしい」と屈託なく笑ったその男の眸に、いつの間にか捕食者の影が滲むのを、銀糸の髪の男──スキア・アルコニアは見逃さなかった。
スキアは透き通る銀髪の美しい顔立ちの男だったが、それには常に真意を隠す微笑みが湛えられていた。所属寮の蛇の刺繍が施されたやけに派手で威圧感のあるコートを纏い、まるで立ち入る余地を見せないスキアに対し、イスカは何の躊躇もなく歩み寄り、顔を寄せ微笑んだ。