suzume_70MEMO六花と祿と両親病んで自棄になる母を支えるのに必死で消耗する祿。六花とふたりでいるときだけが「いつも通り」で、救われる。しかしそれも限界だ。プツンと糸が切れた。湖で父の幻を見る祿。「お父さん?」手を伸ばし、踏み出したそこは湖の底。苦しいはずなのに、不思議と暖かく包まれているように感じ、他人事みたいに水面を見上げ綺麗だなんて思う。遠くで六花が呼んでいる気がする。安堵を覚えながら目をつぶり、意識を手放した。 202 1