aily_aily10
DOODLE #騰録の日 記念小説。イチャコラ騰録が昔を思い出す話です。
pixivでよしきちさんの作品を拝見して妄想させて頂きました。(録嗚未の頬に触れる騰、古代アルバムネタ、背中合わせの騰録など盛り込んでみました)
#騰録の日
「秦将は何処だーっ!?」
「探せっ!!何処かに隠れているやも知れん!」
「展開している弓隊にも探させろ!」
背を預ける岩壁の向こう側から響いてくる馬の駆ける音、敵兵の声。
ここが見つかるのも時間の問題か。いや、一息つける間さえあればいい。
録嗚未は目を閉じ深く息を吐いた。
すると、隣の男が落ち着き払った声で言った。
「前にもこんな事があった気がする」
「……?」
「こうやって二人で岩陰に隠れて愛を囁いた。あの時の録嗚未は初々しかった…」
「はあっ?こんな時に何言ってんだ!?」
緊迫した状況下で呑気に話し始めた男に呆れて振り向くと、伸びて来た手が録嗚未の頬を優しく撫でた。
「っ!!だから、こんなところで盛るな!」
騰の手を振り払いながら、録嗚未も思い出してしまった。
2451「探せっ!!何処かに隠れているやも知れん!」
「展開している弓隊にも探させろ!」
背を預ける岩壁の向こう側から響いてくる馬の駆ける音、敵兵の声。
ここが見つかるのも時間の問題か。いや、一息つける間さえあればいい。
録嗚未は目を閉じ深く息を吐いた。
すると、隣の男が落ち着き払った声で言った。
「前にもこんな事があった気がする」
「……?」
「こうやって二人で岩陰に隠れて愛を囁いた。あの時の録嗚未は初々しかった…」
「はあっ?こんな時に何言ってんだ!?」
緊迫した状況下で呑気に話し始めた男に呆れて振り向くと、伸びて来た手が録嗚未の頬を優しく撫でた。
「っ!!だから、こんなところで盛るな!」
騰の手を振り払いながら、録嗚未も思い出してしまった。