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    snhk2501

    @snhk2501
    怪文書書くよ。捏造に次ぐ捏造なのでなんでも許せる人向け。
    最近(2022年年末ごろから)はバイクの弟と馬の兄貴のコンビにやられてそっちに突っ走りがち。
    无限&小黑の師弟の擬似親子に萌えてたのですが、
    藍渓鎮にて北河がダークホース過ぎて北河+无限沼に浸ってます。

    北河の口調が字幕組さんの翻訳を基にしているため、5/27発売の日本語翻訳版藍渓鎮での口調と異なりますことご容赦ください。
    タグ「Remedium」は今のところ无限に纏わる設定が共通してる連作です。

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    snhk2501

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    北河がしょた无限のことを阿限呼びしたり、无限が北河のことを哥哥って呼んでるだけの一コマ的なやつ。

    山中にて、少年を連れて(北河+小无限) 北河は幼い无限を連れて、薬草を摘んでいた。山の中で逸れないように念のため、互いの腰帯を長めの荒縄で結んで。
     その荒縄が、ぴんと引っ張られた。離れすぎたようだ。
     荒縄を辿って北河が无限の方に向かうと、彼は木の根本に座り込んでいる。その隣に北河は腰を下ろした。
    「阿限、何見てんだ?」
     ぼんやりと宙を見上げている无限に北河は尋ねた。
    「……遊んでた」
     彼が指差す先を見ると白い光を帯びた半透明な蝶が舞っている。
    「哥哥、これ何?」
     いつも一緒に遊んでるんだけど、と彼の手のひらの上のモノを无限は示した。白い半透明な球体が、彼をつぶらな目で見上げている。
    「ああ……精霊か。このへんは多いもんな。森が豊かな証拠だよ」
     北河が空中をふわふわと漂う丸い精霊を指先でつつくと、精霊は蝶へと姿を変え飛び去った。
    「哥哥は怒らないんだね」
     无限が不思議そうに北河の顔を見上げた。
    「……へ?」
     北河は目を瞬かせた。
    「森でこの子達と遊んでると、かあさまに怒られたから。見ちゃだめだって」
     无限は寂しそうに言った。
    「俺は怒らねえよ、阿限。俺もそういうタチだしな。……精霊が見える人と見えない人がいる。精霊が見えないお前のお袋さんには、見えない何かと遊ぶお前が恐ろしく見えたんだろうな」
     无限の頭を北河はくしゃりと撫でた。北河の指をさらさらとした細い黒髪がすり抜けていく。
    「……かあさまにも、見えたら良かったのにな」 
     无限は目を伏せて呟いた。
    「……そうだな」
     彼の気持ちは痛いほどに北河にもわかる。家族が自分の見ているものを解ってくれたら、どれほど良かっただろう。
     北河も无限と同じ歳の頃、山に出掛けては父に叱られた。北河にはその度に庇ってくれた祖母がいた。北河に森の精霊のことを教えたのは祖母だった。その祖母が亡くなった後、北河は"山に呼ばれて"、折檻で入れられた納屋から抜け出し、夜の森へ入った。その先で狼に襲われかけた時に出会ったのが老君だった。
    「阿限……俺は、お前と血が繋がってるわけでもないけど、お前を弟みたいに思ってる。お前を、ひとりにするつもりはないよ」

    ──今日はこのへんが潮時か。
     森に落ちる影の様子から、陽が南中を過ぎていた。陽があるうちに採れた薬草を干さねばならない。北河は立ち上がり尻の枯れ草を払った。
    「そろそろ家に戻って飯にするぜ」
    「うん」
     腰の縄を外し、无限と手を繋いで北河は帰路に着いた。


    「哥哥、昨日の胡桃の蜜煮食べたい」
    「それは飯にならないからだめだ」
    「えー」
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