ブラッグラグ 紅茶がまずいって喫茶店じゃ致命的な気がするけど、だからって今まさに焼かれているホットサンドをやっぱいらないですとは言えなかった、朝からなんも食ってないし。
高帽子をとなりの椅子にひっかけてコートを背もたれにかけるとカウンターに隠れるくらい小さい老婆が「好い人はおありで?」と聞いてきたからまだぐらぐら湯立つ紅茶を一気に煽った。
ええおありです死にましたがねおれが忘れてたせいで。
紅茶はまずいし店内の照明がちかちかとフリッカー起こしてるのに放置してるし、客がおれ以外いないのも納得。
カウンターの前に並んでる雑誌を一冊手に取って適当にばらばらめくると露出度の高い服を着た女どもが並んで連絡先と店の住所が書かれてる、なんだこれ風俗雑誌か?
1959