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    Lionsomps

    ラウヴァアアアアアアアン!
    14の二次小説とか>http://studiosxr.web.fc2.com/index.html
    おえかき練習中

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    Lionsomps

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    東京心覚
    刀ミュの雑感

    こころおぼえ
    【心覚え】
    心に覚えていること。忘れないために、しるしなどをつけること。また、そのしるし。

    トレンドにわっかんねーが速攻入り、そのことに傷ついてしまわないように、と
    演劇関係者からフォロー解説されるほど、難解だった今回

    難解さで言えば丁度完結を迎えようとしているエヴァもそうだった
    14歳の少年がロボットに乗り未知の敵と戦う
    セカイ系の元祖設定はすべて「子供が主人公であるため」設計されたものなのだろうと思う
    それに思春期特有のアイデンティティクライシスの葛藤を加えてあの最終回になった

    今回の話にエヴァ最終話を思い出した人は多いだろう
    一番難解な要素は起承転結のある話の設計でなく水心子が主人公として視点の中心にいる。
    そして他のメンバーは、例えすならばオムニバス形式的にそれぞれの在り方で
    登場したという事。
    水心子の視点は彼らを「点」として追う
    これは作中で境界線、点と線の話題が暗示として出されていたはず
    最終的に彼は男子や三日月、歴史上の人物たち、他の登場人物という「点」を
    繋ぐのではなく、ただまっすぐに自らに映した。清麻呂が彼に寄り添そうように。

    ここで「三日月というシステム」の暗喩が登場する
    輝く月は何もその形を本当に変えはしない
    三日月は光の当たらぬ影に・・・「寄り添っている」のだ

    そして、各登場人物たちに問われる「なぜそうしたのか」という男子達からの言葉
    この時にはすでに死ぬべき者はみな死んでいる。なのになぜ生きて答えるのか
    ゲーム中と同じく、何度でもクエストは発生し、彼らは何度も時には守り、そして殺しているのだろう
    三日月と同じ様に。何度も何度も。きっと「何回目かのある時」のシーンのはずだ
    なのでここも難解な点だと思う

    人はその「何故」という理由の「点」を必ず線で結ぼうとするだろう。
    三池兄弟が語る「呪い」の様に。その為のシーンだ
    物語という呪い
    その楔は形を変えて結界となり人を導く道しるべとなる


    初めてミュージカルを見た時に思ったのが
    これらの主役は「時代の歴史上の人物達だ」ということ
    私たちは審神者として刀剣男子達の視点からその物語を見るのだ
    だが今回の作品の主人公は「刀の心」である刀剣男子達
    心はその記憶と在り様を語る。花が咲く様に

    そして今回このタイトルを見た時
    「今まで通りの歴史大河ではなく、現代での刀の在り様を語るんじゃないか」と思った
    多分、その通りなんじゃないか。
    ただ、その「刀の在り様」にこの「刀剣乱舞」というコンテンツが絡んでいる
    そして、様々なコラボやクラウドファンディングで「現実」を動かした「刀剣女子」達の存在(あえてこう呼ぶ)
    これはまぎれもない真実だろう
    ステはSFミュは大河と解釈していたのだが
    歴史には「今」もある
    私たちもまたこの歴史の中の一粒の砂なのだ

    水心子が「今を生きている」と呼んだストーリーに登場する能面の子
    あれはきっと「私たち」なのだと思う
    私たちは現実を確かに生きている



    ・霊刀ソハヤノツルギ「ウツスナリ」
    天海の願い、みほとせの子守歌への悲願
    それを自らに「物語」として映すことを誓う
    刀身に、心に


    ・豊前江
    人の心は石をも切り、運び、それに想いを載せる力があることを
    刀身を持たぬ故、自らが人の概念から、心から、物語から生まれた事を誰よりも知っているだろう男


    ・桑名江

    人々は神に、神という「物語」に祈る
    彼は答えた
    「畑を守る為に戦うよ」

    人が誰もいない大地。誰も彼に祈らない。呼びかけない



    「心覚」

    こころをおぼえる

    そして気が付く
    水面の様に、刀身の様に映るものが心であるという事に


    このシナリオの主人公。刀剣男子の概念の境界線である「名前」

    水心子

    水、水が月を映し、すべてを写し、私たちをも映すのだろう





    もっと線として繋いで漆黒雑感の様に纏めようかと思ったけれど
    その必要も、難しく考える事もしなくて良いんだろう

    水心子と同じく、ただ彼らの心を私たちは自らに映せばいい
    覚悟や向けられた眼差しの温かさや寂しさを



    線で追おうとするととんでもなく時間がかかると思う。
    違う所も多いとは思うのだけど、なぜ難解だったかの部分はこれじゃないのかなという
    個人的な「心覚え」
    聞いて欲しかった独り言




    なぜ生きるのか
    そう問われて、完璧な答えなど出せる者はいないだろう
    花が咲く様に
    命はそこに在ろうとする

    生きる為に土を耕し鉄を打ち、岩を切り開き積み上げる
    強い意志は時に炎となって時代を焼き払い土に返す

    生まれた心は問う
    なぜ生きるのか
    大地に、花に、手にした刃に


    (初出:3/9~から数日間の日記から抜粋)
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