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    Lionsomps

    ラウヴァアアアアアアアン!
    14の二次小説とか>http://studiosxr.web.fc2.com/index.html
    おえかき練習中

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    Lionsomps

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    パライソ雑感


    殴り書きドゴオ

    さて舞い降りたるは白き翼狂乱の貴公子
    いざ奏でたるのは再演:狂詩曲「島原の乱」
    諸説紛々欺瞞憤懣
    人の業をかき集め最終楽章へとまっしぐら

    誰もが舞台の上の登場人物になりえたり
    造作ない掛け違いの歪みから産まれた狂気の炎に容易く飲まれ
    抗うすべもなくず流されるしかない生きる選択
    戦場を逃げ惑う少女、疑いもせず笑いながら手にする石つぶて

    かくして私たちは手に入れる
    贖いの血の海より目覚めた魂の
    その目にその心に刻まれた十字架を


    ・黒鶴、狂鶴
    ここおぼとパライソはみほとせとあおさくが表裏一体のテーマでワンセットと同じ形になってるんだろう
    同時に対比はいくつかの形で存在していて
    三日月が事実の中から慎重?にルートを探るのに対して逆らう様に鶴丸はこれでもかといわんばかりに諸説を拾いまくり史実を実行する。

    鶴丸の行動はとても冷笑的で温かい眼差しの三日月とは全く逆に見えながら
    人の愚かさを全て自分の身に宿らせながらも最後には救いを叫ぶ
    その姿はあれほど嫌悪する山田右衛門作とそっくりに思える
    それはステでの鶴丸が鎧の付喪神?を倒すために自らに憑依させた様に
    自分から人の業なる行いを全て引き受けたのと姿が重なる
    三日月とは逆の形で人に寄り添っているのか

    「オレたちは流れた血から学ぶしかない」
    このセリフが今回の全てなんだろう
    もちろん、「オレ達」は人間自身を刺しているはずで
    刀を手にした時点で間違っている、と自分の存在を否定する鶴丸
    刀が自分を否定するというのは「道具」として作った人への否定でもある
    本物の天草四郎が死んだとき「それはもうモノでしかない」と冷たく言い放つけれど
    彼が守りたいと思うのは「命」であって、松井がただ自虐に溺れる事への皮肉でもあるかもしれない

    対して自らの存在への葛藤、最期の叫びがここおぼでは水心子が引き継がれ
    生涯一度も抜かれる事の無かった勝海舟の刀に対して「いい刀だ」と言う
    刃が「刀」として在るのは何故か
    刀の精神性の側面が2作の主題だったのだろうなあと

    構図は人々の諍いを見下ろす形のラストシーン
    パライソの兄弟の歌のシーンと心覚のはなのうたも対になっていて
    子どもの問いと男士からのアンサーソング
    心覚の視点は水心子中心に進むけど全体的にはオムニパスで最後に俯瞰になって完成する。線でつなぐ物語じゃない


    ・パライソがここまで地獄になったのは、ひたすらに島原の乱の壮絶さの為であって
    ここおぼでの平将門についても歴史なんか学校で習うというのに
    迷信めいた呪いの首塚でしか印象にない人も多い。テーマとしてはここも同じ要素
    浦島と同じく全く詳細を知らなかったという衝撃に打ちのめされるのは脚本のせいってわけでもない
    ・・・ここおぼ先に見る形で良かったよ:::

    根底が同じとしてもある意味テーゼの解決編だったし
    もし先にパライソだったらここおぼまでの間もんどりうちながら過ごすしかないし
    つらすぎてミュ見るの止めたかもしれない;;;

    ・壽で虎徹兄弟が大波小波歌うの、あれ、パライソ済でみたら、もう、どうなってたか・・・・

    ・物語的にバランス取るのに必要な癒し枠の浦島日向コンビはめちゃくちゃ可愛かった!
    ・今回人間組はヒーロー的な存在が居なくてキャーキャー言いにくかったけど、右衛門作の哀愁ある歌声が良かったし、四郎役の男の子は佇まいからして何か光っていて、実力のある子役なんじゃないんだろうか
    指先のしぐさがとても美しい・・・
    ・色々思う所はあるよ。あるけど、やはり見てよかったし、
    やっぱり、わしは、ミュまちゅいのかおがすき・・・・・・・・・・・・・

    ・日向正宗は全編通してソツなく「上手くやる」キャラだった。
    子どもを守る為に兵士二人と対峙したときに躊躇は見せたが一人を殺し、その後もう一人を脅して引かせる。
    被害は出したがそれを最小限に留める上手くやった立ち回り。
    最期、死んだ兄に「弟を守ったんだね!えらかったね!」と
    すでにこと切れて聞く耳も無い「モノでしかない」亡骸に語りかけるその言葉は
    争いは間違い。刀は間違いの産物という今回のテーマに対してもう一つの見方側からの声をその場に居た男子達への慰めとしてかけられた言葉だったと思う。フォローとして上手く立ち回ったんだろう

    日向が兵士を引かせた後に、人を斬った刀に触れると「ピュキン!!」というSE効果が付くシーン
    そして静かにうなずいて刀を収める
    松井が政府側として戦う時にも同じSEが付く。「覚悟」の表現なんだろうけど
    皆それぞれが苦悩と葛藤のドラマを抱える中で、彼は一人で対峙して静かに受け入れる
    自分を「上手くやった」んだろう

    ツイで流れてきた日向の考察で「次はうまくやろう」という言葉は失敗したとしても何も責めないとても前向きなやさしさだ」という内容。
    天国と地獄の間を彼はとても「上手く歩く」

    そう、「いい塩梅」

    ただ釣りだけは上手くやれなかった。それが愛おしい・・・・

    インヘルノな内容だったけれどきちんと救いは用意されていたんだな

    (10/8,11の日記から抜粋)


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