川の字で寝た事が嬉しくて怪異の記憶が薄い也くん大学時代、グループで話の流れで怪談話が始まり、話を振られる也くん
うちの也くんは自身が強すぎる光のため、怪異は見えない設定なので「うーん……そういうのは無いなぁ」となる訳ですが、そういえばと思い出したことがあった。
村に来てしばらくして慣れ始めた頃、高熱を出して寝込んだことがあった。当時小学生だったし、精神的な疲れもあるだろう、今日はゆっくり寝ているように、と寝かしつけられたがなんとなくK先生がおこっているように見えて怖かった。合間に富永先生が様子を見にきてくれて濡れタオルを新しくしてくれたり、水分補給を促してくれたりした。だからぽろっとK先生が怒っているのか聞いてしまった。富永先生はびっくりした顔をして、どうして?と聞き返した。僕は自分が体調を崩した事が原因じゃないかって思っちゃったんだよね。K先生がそんな事で怒るはずもないのに。そしたら富永先生は頭を撫でて「大丈夫だよ、Kが怒ってるのは別の事さ」と慰めてくれた。
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