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    yoriri3

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    yoriri3

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    キスディノ

    「一緒に帰ろうよキース」
    「はあ…なんでオレなんかと帰りたがるんだ」
    オレの言葉にディノはニハッと笑い「だって俺、キースの友だちになりたいんだ」といった。オレはアカデミーの校舎を出る。ディノのオレの横をついてくる。オレがどんな友だちになりたくなさそうな態度をとってもディノはニコニコついてくるし、オレもそれに慣れつつあった。
    「ディノ・アルバーニーーー!」
    校舎の窓から教師の呼びかける声がした。
    「ちょっと書類に不備があったから来てくれ」
    教師の要請にディノは手を振って答えた。
    「わかりました。すぐ行きます」
    そう答えたディノはオレの方を見ていった。
    「すぐ戻ってくるから待ってて!」
    「おい」
    「待ってて!」
    ディノはオレの返事を待たず、そうかけていった。別に待つ義理はない。ないんだが。
    オレはその辺のベンチに座った。
    「はあ…なんなんだ」
    オレは校舎に戻っていくディノ・アルバーニの姿を目で追い。自分でもわからねえため息をつく。走っていくディノにいくつもの人間が親し気に声をかけている。ディノはそれらに軽快に返事をして、校舎に入っていった。ディノはいろいろな人間に好かれている。わざわざ悪いうわさのあるオレなんぞ相手にしなくてもディノと友人になりたい人間なんてごまんといる。友だちのいない無聊を慰めるためにオレなんかとでもつるみたい、というのならまだ理解はできるんだが。
    オレはそんなことを考えながらベンチで座っていた。手持ち無沙汰なのでスマホを見てニュースサイトを見る。
    ざっとニュースを見終わってもディノはまだ戻ってこなかった。
    オレはふと、もうディノは帰ったんじゃないかという考えが浮かんだ。別の友人と合流してそっちと帰った。どこかでオレが待ちぼうけをしているのを友だちをこっそり見て笑って、そのまま帰った。
    「んな訳ねーな」
    オレは自分の思考を打ち消した。他人の価値を下げて、自分が人気者一位になる、そういうずる賢い人間もいるっちゃいるが、ディノはそういう人間じゃねえことは、付き合いがそうないオレでもわかる。きっと何かお人よしでも発揮して、困っている人を助けているに違いねえ。
    「連絡できたらな」
    オレはスマホを見てぼやいた。じつはちょっとばかり小便をしたいんだが、ディノが帰ってこないんでどこにもいけねえ。こういう時、連絡先を知っていればいいんだが、オレとディノはまだ連絡先を交換していなかった。最初に連絡先を教えてと言われたとき、オレのスマホの充電が切れていて、その話が流れた。それから何度か言われたもののオレはスマホを忘れてきていたのだ。というよりは意図的に家に忘れてきていた。
    つまりオレは…連絡先を交換するのが怖かった。社交辞令で連絡先の交換をすることはよくあることだ。仲良くしようねと口にして、そして永遠に連絡は来ない。
    別にそれを責めるつもりはない。本当に仲良くなりたかったならオレから連絡をすればいい話だ。オレの評判は芳しいものではないとはいえ、連絡先交換したすべての人間が不誠実というわけでもねえ。でもオレはメッセージを送らなかった。それだけのこと。
    ただ、オレは…ディノと連絡先を交換したら、きっと連絡がくることを期待して、鳴らないスマホをじっと手にして待ってしまう。そういう予感がした。
    ディノの好意が単なる社交辞令であると突き付けられてしまったら。オレは…。
    「はあ……重」
    オレはベンチに座って空を見てディノを待った。
    「小便してえ」
    おーいディノ。早く戻ってこい。





    「あーー。キース、待っててくれるかな」
    俺は思いのほか時間がかかって、慌ててキースの所に戻るために廊下を走っていた。
    「ディノ・アルバーニ!廊下を走らない!」
    「ごめんなさい!」
    俺は先生に謝りつつ、廊下を走った。もうキースは先に帰って待っててくれないかもしれない。先生に言われた書類の不備の用事はすぐに終わった。けど帰る途中でクラスメイトが喧嘩をしてて、仲裁に入ったけど思いのほか時間がかかってしまった。っていうか俺が仲裁に入ったせいで話が大きくなっちゃった気がする。はは…。ていうかとにかくキースをかなり待たせてる。急がなきゃ、嫌われてしまう。ていうかもう嫌われてるのかもしれないけど、俺はどうしてもキースと友だちになりたい。だってキース、すっごくかっこいいんだ。
    俺はキースをはじめて意識したのは、入学して少しぐらいの時。ブラッド・ビームスが先生にいわれた大きな巻物、ほら教壇のとこにひっかける大きな図表を運んでいた時のこと。ブラッドがよろよろ巻物を持っていた。一人で運ぶにはちょっと大きい。俺は手伝おうと廊下を走って、って走っちゃだめなんだけど走って、でもブラッドはもう教室についてしまってて(歩くの早いよ!)、ドアを開けようとしてた。両手がふさがってブラッドは困ったんだと思う。俺は声をかけようとした。そしたらキースがそっとドアを開けて、そのまますっと普通の顔をして教室に入っていった。俺はびっくりした。俺だったらそんなさりげなくドアを開けたりしないで、「開けてあげるよ!」なんていって開けちゃうと思う。俺は人に親切にしてあげなさいっておじいちゃんとおばあちゃんに言われてたから、張り切って親切にしようとしてるけど、ちょっと大げさに「してあげるよ!」なんて口にしちゃって、うん、恩着せがましいとか、いい子ちゃんとか嫌われることもあったから。
    だからキースってかっこいいなって思って。それから授業中キースの事をみてた。
    そうしたらキースの隣の席に座ってる子が、消しゴムを落としそうになった。あっ、と思う間もなく、消しゴムは床に。落ちなかった。キースが空中でキャッチして、そのまま隣の子に渡してあげてた。きっとその場面を見ていたのは教室の中で俺だけだと思う。キースが消しゴムを渡してあげていた子は、キースの悪い噂をけっこう口にしてたし、消しゴムを拾ってもらっても別にお礼もしなかった。なのにキースは別にたいして気にしてなかった。大人だ。俺は気がつけばキースのこと、ずっと見ていることに気がついた。
    それでうじうじしてても友だちになれないから、ちょっと強引だけど声をかけるようになって、今にいたる。嫌われてはいない、気がするけど、でもまだ連絡先とか交換してないし、まだ一緒に帰ってない。せっかく一緒に帰れる機会だったのに、こんなに待たせちゃったら怒って帰っちゃうかも。
    「キース、待っててくれるかな」
    俺はいてもたってもいられなくて、ちょっとでも早くキースの所に戻りたくて、強硬手段に出た。三階の窓を開ける。そして俺は窓から飛んだ。っていっても一階まで飛び降りようっていうんじゃなくて、下の階の渡り廊下の屋根に降りた。
    「うう、急がないと」
    俺はそのまま渡り廊下の屋根を走った。先生が怒っているけど、ごめんなさい!緊急事態なんです。明日怒られます!俺はそう言いつつ、渡り廊下の屋根から飛び降りた。
    「キース!」
    俺が屋根から飛び降りると、キースはスマホから顔をあげてびっくりしてた。
    「おまえどこから降りてくるんだ」
    「あはは、げほっ」
    返事をしようとすると全力疾走のせいで、むせた。キースは呆れてカバンの中からスポーツドリンクのボトルを差し出してくれた。俺はありがたく全部飲み切った。
    「はーはー。ごめんっ!キース!待たせちゃった」
    「待たないとはいってなかったからな」
    キースはそういってくれた。俺はじんわりとうれしくなって頬が熱くなった。あれ、なんでだろう。
    「キースが待っててくれてすごくうれしい」
    「まあ、あれだ、オレ便所いきてえんだわ」
    「ご、ごめんっ!」
    俺はキースとトイレに移動しはじめた。
    「キース!連絡先交換しよう!そうしたらトイレにも行けたし!」
    「あ、そうだな」
    キースはそう言ってスマホを差し出したので、俺はうれしくてスマホを差し出した。
    俺はさっそくキースに大した用でもないメッセージを送信した。
    「ラブアンドピース…はあ、なんだこりゃ」
    俺のメッセージにキースは呆れた顔をして、返事をくれた。
    『便所いってくる』
    「わかった!キース」
    「というか目の前にいるのにこれ意味あるのか」
    キースはそういって笑った。俺は初めてのキースのメッセージが嬉しくて、キースのメッセージをスクショして保存したんだ。
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    yoriri3

    DONEキスディノ
    「…っ…えろ」
    オレは足元で動くディノの頭をなでて息を吐いた。ディノはオレのちんこを舐めてて、二人分の体重でオレのベッドがきしんだ。
    「…つ、…ゅ」
    ディノはオレのちんこの裏側を舌でれろーっと舐めていて、そのクソエロい姿にオレのちんこはますます元気になっていく。
    「はぁ…キース、きもちいい?」
    顔をあからめたディノの顔に。オレのちんぽの影がかかっている。いつも健康的なディノの顔にグロいオレのちんぽのコントラスト、は。あまりにも刺激的だった。
    「…おお、うん、きもちいい」
    オレはバカみたいな単語しか言えなくなって、そうくりかえす。ディノは口が疲れたみたいでオレのちんこから口を離した。ぷらんぷらんと勃起したままのちんこを持て余し、オレはディノのデコにちんこをこすりつける。さっきまで野球のナイトゲームを観戦しながらノートパソコンで書類をつくっていたディノは、頭の前髪をゴムで結んでいて。いつもは隠れているディノのおでこに全裸でちんこをこすりつけて、自分でもドン引きな変態行為をしている。ひくわーないわー。とか思うもののディノのデコやらほっぺたにちんぽをこすりつけて、オレはハアハハ荒い息をはいてるってわけ。
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