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    yoriri3

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    yoriri3

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    クリスマスミラトリ

    「…フェイスは…ううん、これ…は、こどもっぽいか、うーん」
    ブラッドのヤツは文房具店のメッセージカードの前でめずらしく、カードを目の前にして非効率的にうろうろうろうろ迷ってやがった。
    文房具店は結構混んでいる。クリスマス前だからどうぜんだろうな。オレはこういうちょっと洒落た文房具店に来たことがねえので物珍しく視線を動かす。ペンだけでも棚一列以上そろっている。まじかよ。なにがどう違うのか見当がつかない。
    「キース、そのペンは日本製で品質がいい。書きやすいぞ」
    カードを吟味していたはずのブラッドは、オレが手にしたペンをそう評した。
    「おまえ背中に目でもついてんのか」
    ブラッドはちらっと振り返る。オレは手元の試し紙にペン先を走らせる。たしかに書きやすい。オレは売り場に戻した。たけえ。てかこの店は高い。便せんだけでもオレの昼飯より高いやつとかある。さっきみたシールもマクドナルドより高かったしな。
    「で、弟に渡すクリスマスカード決まったのか」
    ブラッドのヤツには弟がいるらしい。ブラッドがアカデミーにいるのでその弟はブラッドがクリスマス休暇で帰ってくるのを毎日カレンダーにまるをつけて待ってるんだと。なんというか、かわいい弟なんだろうな。
    「いや、…ううん」
    ブラッドは再びクリスマスカードの売り場に目線をやる。目つきは真剣だ。すると店内をちょろちょろしていたディノが戻ってきて口を開く。
    「ブラッド!いいカードみつけたよ。これなんかラブアンドピザだと思わない?」
    ディノが出してきたのはクリスマス仕様のピザカードだった。
    「いや、これディノの趣味だろうが。ブラッドの弟はべつにピザ星人じゃねえだろ」
    「それはそうだけどブラッドの弟にもピザを好きになってもらいたくて」
    「弟は普通にピザは好きだが……ああそうだ、好物か」
    ブラッドは何かを思いついた顔をしてクリスマスカードを探し始める。オレは手持無沙汰でペンを手にしてためし書きをする。これするする書けていいな。いいけど。やっぱたけえ。無理。
    「弟はショコラが好きだからこれにしようかと思うんだが、二人はどう思う」
    ブラッドはショコラのイラストが描かれたクリスマスカードを手にする。なんとショコラの香りまでするんだそうだ。
    「いいんじゃない。おいしそう」
    とディノは顔を明るくした。
    「キースは」
    ブラッドに意見を求められる。こいつがオレに意見を求めるなんてめっずらし。それだけ弟のプレゼントに気合が入ってるってことだな。
    「別にいいんじゃね」
    「キース、おまえ適当に言ってるだろう」
    ブラッドはオレを問い詰める。どれだけ弟のプレゼントに命かけてんだブラッドのヤツ。
    「だって…んなこと言ったってクリスマスカードなんてもらった事ねえからわかんねえよ」
    「…!」
    ブラッドとディノが息をのんで黙ったので、オレは失言に気がついた。オレは別にあの男からクリスマスカードなんて欲しいとは思ってねえ。顔を合わさないですむならそれが一番いいプレゼントだ。けど、この国じゃあ親がクリスマスにカードひとつ寄こさないなんてことは、ひどい事で。まあ虐待。大げさだろ笑える。
    だからまあブラッドとディノの顔に何とも言えない表情が張り付いてしまって、オレは気まずくて、便所いってくるからなんていってその場を離れた。
    「しくっじた」
    せっかくブラッド気分よく弟へのカードを選んで買い物を終えるとこだったのに、余計な一言をいってしまった。同情なんてされたくねえ。オレは文房具店を出てトイレを済ませると、隣のコーヒー屋で買ったコーヒーを持って店の前で二人を待った。店を出てきたブラッドとディノはいつも通りの顔を作っていたのでクリスマスの話題がこれ以上出ることもなく買い物は終わった。



    クリスマス休暇になって寮はしずかになった。オレは数少ない居残り組だった。ブラッドとディノが家に誘ってきたけど家族の団欒を壊すのもわりいし、アルバイトだと言ってオレは寮に残ってる。クリスマスの今日は本当に静かだ。
    「ふああ」
    オレは怠惰に昼間で寝て、起きて寮の中をぶらぶらしていると、寮の管理人に声をかけられ手紙を渡された。オレは手紙を開けた。

    メリーピザリマス!キース!クリスマスおめでとう!

    クリスマスおめでとうキース。これで勉学に励むように


    「えっ、クリスマス…カード、か。これ」

    クリスマスカードは二通。ピザとサンタクロ―スのカードとシンプルなクリスマスカラーのカード。
    プレゼントも入ってる。ピザ屋のお食事券。これは言うまでもなくディノ。あとオレがこの前文房具屋で見ていた書きやすいペン。ブラッドからのプレゼントだ。
    オレは部屋に戻って、戻ったらベットに飛び込んだ。

    「やべえ」
    たばいってのは、プレゼントをオレは全く用意してなかったってこと。クリスマスは世界一オレに関係ないイベントだと思ってたから。
    そしてやべえのは、このクリスマスカードがめちゃめちゃうれしかった…ってことだ。オレはなんどもクリスマスカードを見た。絵柄がまんまふたりらしいってか。
    「今から出して速達で間に合うのか?」
    オレは文房具屋にいってメッセージカードを買う事にした。飛び起きて慌てて着替えて部屋を出たんだった。認める。足取りは軽かった。
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    yoriri3

    DONEキスディノ
    「…っ…えろ」
    オレは足元で動くディノの頭をなでて息を吐いた。ディノはオレのちんこを舐めてて、二人分の体重でオレのベッドがきしんだ。
    「…つ、…ゅ」
    ディノはオレのちんこの裏側を舌でれろーっと舐めていて、そのクソエロい姿にオレのちんこはますます元気になっていく。
    「はぁ…キース、きもちいい?」
    顔をあからめたディノの顔に。オレのちんぽの影がかかっている。いつも健康的なディノの顔にグロいオレのちんぽのコントラスト、は。あまりにも刺激的だった。
    「…おお、うん、きもちいい」
    オレはバカみたいな単語しか言えなくなって、そうくりかえす。ディノは口が疲れたみたいでオレのちんこから口を離した。ぷらんぷらんと勃起したままのちんこを持て余し、オレはディノのデコにちんこをこすりつける。さっきまで野球のナイトゲームを観戦しながらノートパソコンで書類をつくっていたディノは、頭の前髪をゴムで結んでいて。いつもは隠れているディノのおでこに全裸でちんこをこすりつけて、自分でもドン引きな変態行為をしている。ひくわーないわー。とか思うもののディノのデコやらほっぺたにちんぽをこすりつけて、オレはハアハハ荒い息をはいてるってわけ。
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