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    八(はち)

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    八(はち)

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    ホテルヘルヘイムとまいるまコラボ漫画よりソイソイ視点の話(ネタバレは避けたい)

    #ホテルヘルヘイム
    hotelHelheim
    ##ソイソイ

    ホテルマンのTさんの話宿泊人数を増やした入間一行を案内したホール。
    その一角にはごく自然にパーテーションが仕切られている。
    その席にも他の席と同じように料理や飲み物が用意されていた。
    不思議と少しずつ量が減っていたが、主に入間の無尽蔵な食の進みと賑やかな団体客にかかりきりで支配人や従業員はその変化に気がつかない。
    ただ、伝説の一流ホテルマンを除いて。
    「お楽しみのところ失礼します。お客様、本日は入間様ご一行様との団体様とのことで、急きょこのようなお席を設けさせていただきましたがいかがでしょうか」
    「……。……え、まさか、僕に話してるの?」
    ホテルマンの田中はパーテーション内でお菓子が浮いている方へ話しかけた。
    認識されている上に話しかけられるとは思わず動揺して取り落としそうになったお菓子は浮いたまま上下していた。
    「はい。大変お恥ずかしながら当ホテルは支配人、従業員一同に至らない点がございまして、お客様に対しての配慮が至らず申し訳ございません」
    「い、いや、気づかれないのは僕がこういう家なのと性分なので、放って置かれても別に落ち着くというか……」
    「そうでございましたか」
    ホテルマンから話しかけられたらそれに答えないわけにはいかず、プルソンは認識阻害を解いて姿を現した。
    「むしろ、気づかれてると思わなかったんでこっちに居たんですけど」
    「ホテルマンですから」
    「……」
    専用の魔具を使わずに認識阻害を見破れるなんてホテルマンってすごいんだなとプルソンは思った。


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    DONE2236、社会人になって新生活を始めたモブくんが、師匠と通話する話。
    cp感薄めだけれどモブ霊のつもりで書いています。
    シテイシティさんのお題作品です。

    故郷は、
    遠くにありて思うもの『そっちはどうだ』
     スマートフォン越しの声が抽象的にしかなりようのない質問を投げかけて、茂夫はどう答えるか考える。
    「やること多くて寝るのが遅くなってるけど、元気ですよ。生活するのって、分かってたけど大変ですね」
     笑い声とともに、そうだろうと返って来る。疲労はあれ、精神的にはまだ余裕があることが、声から伝わったのだろう。
    『飯作ってる?』
    「ごはんとお味噌汁は作りましたよ。玉ねぎと卵で。主菜は買っちゃいますけど」
    『いいじゃん、十分。あとトマトくらい切れば』
    「トマトかあ」
    『葉野菜よりか保つからさ』
     仕事が研修期間のうちに生活に慣れるよう、一人暮らしの細々としたことを教えたのは、長らくそうであったように霊幻だった。利便性と防犯面を兼ね備えた物件の見極め方に始まり、コインランドリーの活用法、面倒にならない収納の仕方。食事と清潔さは体調に直結するからと、新鮮なレタスを茎から判別する方法、野菜をたくさん採るには汁物が手軽なこと、生ゴミを出すのだけは忘れないよう習慣づけること、部屋の掃除は適当でも水回りはきちんとすべきこと、交換が簡単なボックスシーツ、スーツの手入れについては物のついでに、実にまめまめしいことこの上ない。
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