社会に溶け込む牛鬼くん不死川実弥。職業は教師。家族は両親と3人。現在、東京でひとり暮らし。
そして不幸体質。
実弥を紹介するとしたらこんなところだった。
ひとくちに不幸体質といっても規模に大小があって、例えば小さいものなら傘のない日に雨が降るとか、ボールが飛んでくるとか。大きいものなら車が目と鼻の先に突っ込んでくるとか。
実害があるものからないものまで様々あった。
もっと詳しく紹介するなら、実弥は孤児であった。
優しい先生のいる養護施設で、実弥自身は特にコレといった問題もなく、たくさんの子供たちと共に幼少期を過ごしていたが、ある日、今の両親に引き取られた。
その両親も、良好な夫婦である。
男というには優しすぎる父親に、厳しさもあるが抱擁力のある母親。
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