【二次創作】夏祭りで花火を見る話(春クリ)中学校の帰り道、クリスはとあるポスターを見つけた。隣を歩く春の袖を引く。
「春さん、夏祭りですって」
「ああ、もうそんな時期なんですね」
世間が夏休みに入った頃、毎年夏祭りが開催される。もちろん近所の神社でも、境内で夏祭りを催している。
「今年は浴衣を着て、遊びに行きませんか?」
クリスは満面の笑みを浮かべる。だが、春は困った様子で笑う。
「ええと、私はそういうのはあんまり……」
「そうですか……」
クリスは、見るからにしょんぼりと肩を落とす。
「あ、いや、別に嫌ってわけじゃないんですよ? ただ、男の浴衣は目立つだろうな、なんて……」
「そうでしょうか、とってもかっこいいと思います!」
クリスは思わずずいっと詰め寄るがハッとして「あ、でも……春さんの楽しめる服装が一番ですね」と距離を離す。
2521