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    秘みつ。

    @himi210

    @himi210 小説 / 毎日更新12:00〜21:00 / 凪茨右茨ジひジ▼感想質問お気軽に📩 http://bit.ly/3zs7fJw##ポイピクonly はpixiv未掲載ポイピク掲載のみの作品▼R18=18歳以下閲覧禁止▼##全年齢 for all ages▼連載一覧http://hi.mi210.com/ser▼連載後はpixivにまとめ掲載http://pixiv.me/mi2maru▼注意http://hi.mi210.com/guide▼フォロ限についてhttps://poipiku.com/19457/8988325.html

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    Eden茨▼猫化茨をかわいがる
    #いばにゃんけもみみ企画

    https://poipiku.com/19457/6308125.htmlの続き

    ##凪茨
    ##ひよ茨
    ##ジュン茨
    ##全年齢

    いばにゃんを可愛がる回「ほーら、茨、猫じゃらしっすよお」
    「ぐ……」
    「ねずみちゃんもあるね〜〜」
    「うぬぬ……」
    「……紐もあるよ」
    「そんなものに! 惑わされません!」
     茨がベッドの端にこちらに背を向けて蹲ってしまった。ねこみみとしっぽが生えてしまった茨は、ねこの性質も備えてしまったらしい。
    「一緒に遊んだほうが楽しいね? 猫ちゃんになっちゃったんだからそれを楽しむべきだね〜〜」
    「もう記録は取りませんから、茨、おいでおいで」
    「い、いやです!」
     茨は断固として背を向けて蹲っている。
    「……ううん、茨、本当は遊びたいんだよ、ほら」
     日和くんとジュンに、茨の耳と尻尾を指差して見せた。
     茨の耳はこちらに向いてぴくぴくし、尻尾は立って、くねくねしている。
     それは遊びたい時の合図。
    「じゃあ、茨、おやつにしようか」
     持ってきたチーズのおやつを開けると、茨がピクリと反応して、おずおずとこちらを向いた。
    「はい、どうぞ」
    「……ありがとう、ございます」
     いい匂いに負けたのか、茨は素直に受け取ってもくもくと棒状のチーズを食べ始めた。とってもかわいい。
    「茨、せっかくだからこのおもちゃの品評をしてほしいんだけれど。そうして企業にフィードバックしたら社会貢献になる。監修の提携もできるね」
    「……なる、ほど、……さすがは閣下であります! それなら自分、遊ばせていただきます」
     こうして仕事を口実にしたら、プライドの高い茨は遊んであげるという理由ができる。それで遊べるのだ。
    「凪砂くん、手慣れているね〜〜」
    「ナギ先輩すげぇ」
    「よしよし、じゃあ遊ぼうね」
    「アイ・アイ!」
     それからは茨はねこちゃん仕草でおもちゃと遊んだ。猫じゃらしもねずみちゃんも紐も、それはそれは興奮しながら猫仕草でじゃれついている。
    「ほら、茨、こっちだよ」
    「あう、抗えないっ!」
    「つかまえてみてね〜〜」
    「まかせるであります!」
    「これはどうすか」
    「はっ! 心拍数が上昇する!」
     耳をぴこぴこして、尻尾を揺らして遊んでいる。おっきいねこちゃんである。
    「かわいいね〜〜」
    「茨、かわいい」
    「……かわいい」
    「かわいいっていわれると興奮します! 現場からは以上であります!」
    「じゃあもっといってあげるね!」
     ふんふんと鼻息を荒くして部屋をゴロゴロしている茨は、ほんとうにねこちゃんだった。
    「……茨はほんとうにねこちゃんが似合うね」
    「それは! よかったです?」
     興奮したねこちゃんみたいに、部屋を走り回る。
     そうして急に、体を床に擦り付け始めた。
    「茨、どうしたね?」
    「これはっ、が、我慢ができないであります……!」
    「あ、これマタタビですねぇ」
     ジュンの持っていた猫ちゃんグッズに、マタタビの木の棒が入っていたらしい。
    「あう、あ、なんかっ……っ」
     茨は仰向けになって、とろんとした顔でこちらを見やった。
    「茨、大丈夫?」
    「かっかぁ……♡」
    「わ」
     茨は四つん這いでこちらにやってきて、がばっと私に抱きついてきた。そうして、顔を胸にすりすりくっつける。
    「わー、茨が酔っちゃったね」
    「やっぱり茨はナギ先輩が好きなんすねぇ。体を擦り付けるのは信頼してて甘えてる証拠っすから」
    「でんかぁ♡ じゅんん♡」
     茨は日和くんとジュンの間に入っていって、同じようにすりすりと体を擦り付ける。尻尾はピンと立っていて、すきすきといっていた。
    「かわいいね……♡ あごなでなでしてあげるね……♡」
    「じゃあおしりぽんぽんしてあげますねぇ」
    「あう……♡」
     ごろごろと喉を鳴らして、茨はますます酔った顔をした。かわいいかわいい私たちの茨。
     茨ははぁはぁ息を吐いて、私たちをねだるような目で見た。
    「かっか、でんか、じゅん、あの、あの、いいこと、しませんか……♡」
     みみをぴくぴくさせて、尻尾をゆらめかせる。
     茨からのおねだり。
     それに抗う術を、私たちは知らなかった。

    (220319)
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