アダムを監禁して囲ってしまう話先のエクスターミネーションでの被害が落ち着き、ホテルのメンバーでホテルを改装し、以前よりも良いものができた頃。
「そういえば、祝勝会できてなくない?」
エンジェルの一言にロビーにいた面々は作業を止めて固まる。
死線をくぐり抜けてきたホテルの面々は言わば戦友だ。
視線を超えてきた絆より強いものは無いと言える。
そんなメンバーが、打ち上げの一つや二つあってもおかしくない。
ペンシャスの弔事があったり、エクスターミネーションの功績でホテル利用者が増えたり等多忙な日々を過ごし、全員が忘れていたのだ。
「確かに…、この頃何かと忙しかったし…皆でご飯を食べることもできてなかったわね。そういえば、パパがパンケーキ食べる?って声掛けてくれてたけどそれも食べてなかったし…。ちょっとパパに連絡してみるわ!」
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