兄者の手紙。続きの続きの続き「
俺を迎えてくださった髭切様は、とても自分に厳しい方だった。
常に気高く美しく、強い惣領刀として見られることを是として振る舞われていた。
畏れをまとい、他の本丸の髭切様より気迫に満ちたお姿。
俺はそんな髭切様が好きで好きで、自分もその高みを目指そう、気高く美しく強く、源氏の矜持をしっかりと持ち、刀剣の神たろうとするあの兄者に、追いつき、並びたち、支え、共に歩める存在になろう、と、強く思っていた。
そして、時折ふと見せる、ただ一振りの刀剣男士、のお顔が、何よりも好きだった。
あるとき、俺がそのことを話したら、
そうかい?ありがとう、嬉しいよ。と仰って。
そして、
居なくなってしまわれた。
兄者、兄者はお分かりになるか?
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