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    jab_kyojin

    @jab_kyojin
    ぷぺのえっち絵はここであっぷします

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    jab_kyojin

    DONEプロペシ小説「Ticket」/ペッシ視点。
    休日にプロシュート兄貴から呼び出されたペッシ。
    それも「交通手段は何であれ切符は2枚買え」と不可解なことを言われる。
    1枚分不要な切符の理由は?
    ―Ticket—


    「……」

    腑に落ちない……。
    そう思いながら、オレはバスの券売機に札を差し込んだ。

    ――スッ

    券売機が5ユーロ札をのみ込み、タッチパネルに5種類の切符が表示される。
    選ぶはバスの1回券、1.5ユーロ。それを2枚。オレの分と、プロシュート兄貴の分だ。

    「兄貴ってば無駄なこと嫌いなくせによぉ~~。もぉ~~」

    休日の今日、兄貴から電話があり、家に来いと呼び出された。しかも、『交通手段は何であれ切符は2枚買え』と意味不明なことを言う。兄貴は家にいるんだから、兄貴分の切符はいらないはずだけど、それを指摘しても『ごちゃごちゃ言うな』と一蹴するし……。
    仕事柄、突然呼び出されることには慣れているし、休日が吹き飛ぶことも気にしない。暗殺チームの〝唐突″には意味があるんだ。それは些細な任務も同じ。些細な任務、されど綿密な構成の一部。そのときには理解できないことも、任務を経て意味を知る。
    仕事はチームプレイだけど、人を殺したことのない下っ端のオレには、パズルのような世界観だ。小さな任務を1ピース、1ピースはめていき、チーム全体で暗殺というミッションをこなしていく。

    ……じ 3542