ドタデレラ②つづき!!
あるひ、ドタデレラのおやしきにおしろからのしょうたいじょうがとどきました。
どうやらおうじさまのこんやくしゃをきめるためのぶとうかいがあるようです。
ままははとふたりのあねはとてもよろこびました。
「おうじさまってやつはすげえかっこいいってはなしだよな!おれがこんやくしゃになってやる」
「……………………」
「おまえ、すこしはしゃべれよ!」
おしろからしょうたいじょうがきたというのにミスこはあいかわらずなにもしゃべりません。フレイザーこはミスこにかまうのをやめてザボみにこういいました。
「おい、おかあさまよ!おれはあたらしいどたまがほしいぜ!オリハルコンでできたきらっきらのやつだ!ドレスもかってくれるよな!」
「そうじゃの。おしろのぶとうかいじゃからな。いちばんこうかなやつをかってやろう」
「やったぜ!おかあさまははなしがわかるな!」
「…………………」
ミスこはなにもいわないが、めがピカーっとひかっています。たぶんほしいものがあるのでしょう。
「なんじゃ?ミスこ。おまえもなにかほしいのか?」
ザボみがたずねるとミスこがいっかいうなずきました。
「あたらしいやみのころもとやみのどたまか……?」
ミスこがこくこくとうなずく。なんとなくうれしそうでした。
「あ……あの……おかあさま」
そんなさんにんにドタデレラがはなしかけます。
「わたしもぶとうかいにいきたいです」
ドタデレラがそういうと、フレイザーことザボみはたかわらいをして、ミスこはあきれたようにはなでわらいました。
「へっ、ばーか!おまえみたいなみすぼらしいかっこうしたやつがぶとうかいにいけるかよ」
「そうじゃ。おなえなど、わらわれるだけじゃ。どたまももっていないくせに」
「…………………」
ミスこはなにもいわないが、ばかにしているのがわかります。ドタデレラはとてもかなしくなりました。
「さあ、おまえたち。いまからかいものにいくかの。おまえたちのどちらかが、おうじさまをいとめなければいけないからのう。ドタデレラ、おまえはるすばんじゃ」
きーひっひっひっひっ……とたかわらいをしながら、ザボみはふたりのあねをつれておかいものにでかけました。