そうすけ・スネーク神室町から少し離れた、山の中にある廃神社へ続く長い階段、品田と秋山は下からその階段を見上げていた。
「よし!行きますか!」
「待て待て待て待て待て待て待て!!」
元気よく一段目に足をかけた品田に秋山は思わず待ったをかけた。
元野球選手であり毎日トレーニングを欠かさない体力自慢の品田ならともかく、ヘビースモーカーで筋トレなどろくにしていない秋山がこんな長い階段を登れるわけがない。
「なんですか?」
「なんですか?じゃないよ!なんであんな神社に行くの!?」
「…?」
「俺が何か変なこと言ってるなぁ~みたいな顔やめろ!気を遣った愛想笑いするな!」
困った表情をする品田に秋山は深くため息を吐き、階段を指差す。
「なんであんな山の中の神社に行くんだよ」
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