兄弟モノ。健全です。直)「にーいさんっ!!」
幸介)「ぅわっ…―ビックリしたー。ただいま。遅くなってごめんな。どーした直?いきなり抱きついて。」
直)「へへ。兄さんおかえり。ごはんまだでしょ?準備できてるから、こっち来て。」
直)「じゃーん!今日はいつも頑張ってくれている兄さんのために、俺が料理作ってみたんだ。兄さんの好物はずっと見てきたから知ってるし、ほら俺、料理すきだし。」
幸介)「ありがとう直。直はもう食べたの?」
直)「俺は兄さんが帰ってくるのを待ってたからまだだよ。一緒に食べよ!!」
直)「ごちそうさまー。」
幸介)「ごちそうさま。美味しかったよ。ありがとうな。」
直)「ううん。だって俺まだ学生だし、これくらいしか兄さんにしてあげれることないなって。」
幸介)「そんなことないよ。あ、そうだ。直、お土産があるんだ。遅くなったお詫び。」
直)「ありがとう兄さん。―ん?何コレ…猫耳?」
幸介)「そうだよ。でもただの猫耳じゃないぞ?左側のボタンを押してみな?」
直)「わっすげぇ。動いた!何コレ!!」
幸介)「まずはそれを頭につけて、ボタンの下のクリップを耳たぶにつける…そう。あとこれもおでこにつけたら…動く猫耳の完成だ。」
直)「うわっすげぇー。おもしろー。これ一体どうなってんの?」
幸介)「これは、クリップとおでこにつけてるソレに電極がついていて、なんでも、脳波で動く猫耳らしいんだ。面白いだろう?」
直)「うん。すごく面白いよ兄さん。耳もふわふわで…わっまた動いた!!」
幸介)「クスッ…可愛いよ直。本物の猫みたいだ。尻尾とかもあれば良かったね。」
直)「確かにこれは可愛いけど、兄さん。これどうしたの?」
幸介)「同僚にこういうものがあるって教えてもらって、直に似合うと思って買ってみたんだよ。直も一風変わったもの、欲しかっただろ?」
直)「まぁ、多少変わったものがあると、面白いからな。面白いのは好き。」
幸介)「喜んでくれたみたいでよかった。それじゃあ直、ごちそうのお礼もまだだし、今日はこれを使って目いっぱい可愛がってやるよ。」
直)「うぇえ!?ちょっ兄さん、今からヤるの?…ぁ、俺片付けとかまだだし…」
幸介)「そんなのは後でいいから。正直、直がそれつけてるの見てたらいろいろと限界なんだよ。似合いすぎ。可愛すぎ。」
直)「まじか。猫耳サイキョーだな(笑)あーでも、抱きつくのはあとあと!先に風呂入ってきなよ兄さん。疲れているんだし。」
幸介)「うん。でも、直の顔見ていたら疲れなんか何でもないよ。」
直)「いーから早く!そゅとこ気にしないのは俺がヤなの。それから…兄さんも後でこの猫耳つけてね!俺が似合うんだから、兄さんもつけたらきっと可愛いって!」
幸介)「えー、俺がつけるの?俺は直がつけてるとこが見たいのに…」
直)「俺も兄さんがつけてるのみたい!って言ったら、つけてくれる?」
幸介)「俺が直の我儘を断ること、あった?」
直)「ううん…へへっ。ありがと兄さん。」
幸介)「全く。つけるだけだからなー。それと、風呂上がったら、覚悟しとけよ?」
直)「―兄さん。大好きだよ。」
幸介)『お前には一生かなわない気がするよ、直。』