勢いって怖い「好きです!一目惚れしました!付き合ってください!!」
日付も変わりそうな真夜中、気づけばアパートの階段で叫んでいだ。
つい先ほどまで騒がしかった怪しい黒服達も、目の前にいる彼もこちらを見て怪訝な顔をしている。
私だってこんなこと叫ぶつもりはなかった。
どうか、私の言い訳を聞いてほしい…。
遡ること1時間前
この書類が終われば帰れる、と気分良くキーボードを叩いていると最近入社した後輩の女の子が泣きついてきた。
特に難しい仕事を任せていたわけでもないのに…と繰り返し説明をしていると、
「○○さんにはまだ難しかったかな〜?仕方ないな〜。おい、お前。これやっとけ」
若い女に甘いと噂のあった上司に目をつけられ仕事を押し付けられた。
9775