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    pagupagu14

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    煙草の意味/王獄(V3)
    育成計画後のくっついてる王獄。大人設定です。
    王馬煙草吸いそう~~というイメージから。王馬はかっこいいのが似合うなあ。
    まあ私が王馬のことをかっこいいと思ってるからなんですが。

    #新弾丸論破V3【腐】#王獄

    煙草の意味 「王馬くん、煙草は身体に悪いって聞いたからゴン太やめてほしいよ…」
    心配そうに眉を下げ瞳を揺らしゴン太はベランダで煙草を吸うオレにそう進言した。
    「別にオレは平気だって。悪の総統として死ぬことはあっても病気とかで死ぬつもりは毛頭ないからさ!」
    にしし、と冗談めかして言ったつもりだったがそんな言葉にゴン太の表情は明るくなんてなってくれやしない。
    「…死ぬ、なんて言って欲しくない。それにゴン太は王馬くんに長生きしてほしいよ…それに、苦いんだよね?」
    「まあ、美味しくはないよね。」
    「じゃあ、なんでするの?」
    「なんでって…」
    ブラックコーヒーもそうだがたまにそうやって苦味のあるものを取りたくなる。そういうのを覚えたのは希望ヶ峰学園を卒業して大人の仲間入りを果たしたくらいの頃だったように感じる。何故かと思えば分からないがストレスが溜まった時、自分を傷つけようとしてしているような…そんな気がした。
    「大人になるとさ、苦いものとか口にしたくなるんだよ!ほら、オレってば大人だし?」
    にしし、と笑って言うがゴン太の顔は明るくはならなかった。
    「いつまで辛気臭い顔してるんだよ!オレがいいって言ってるんだからいいんだよ!」
    「でも……ゴン太は納得できないよ。王馬くんに自分自身を大事にしてほしいから」
    「お前、悪の総統のオレに向かって何言ってるんだよ……」
    呆れた声が漏れるがゴン太は悲しそうな目を向けるだけだった。
    「違うよ!ゴン太は【悪の総統】の王馬くんじゃなくって、ゴン太の大好きな…友達で、恋人の王馬くんに対して言ってるんだよ!」
    「!……お前なあ」
    自分で何を言ったのか分かっているのか、いや…分かっていてその言葉に対しての照れというものがこの男には存在しないのだろうと思うと煙を吐き出した。
    「でも、禁煙するってなると口寂しくなるもんだけどそんなオレにお前は何をしてくれるんだよ?」
    「えっ?」
    「オレに禁煙しろって言うくらいなんだ。何かそのためにゴン太が出来ることを提示しろよな」
    「えーっと…うぅん……うぅー……ん……」
    と、頭を悩ませるゴン太に笑みを浮かべる。あんなにバカだったゴン太が今や自分で考えて行動できるようになり【ゴン太はバカだから】などという自虐もすることが減り、それはオレにとって嬉しい変化だった。言いなりの人形よりも自分で考え決断し行動することが出来る人間の方がいいのは当たり前の感情だ。
    「…仕方ないなぁ。どうすればいいか教えてやるよ」
    「えっ?」
    そういうとオレはゴン太を屈ませる。大人になっても流石にゴン太の身長が抜けなかったのは残念なことだった。
    不思議そうな顔をして屈むゴン太に唇を合わせた。触れるだけでなくこの苦味をゴン太に味合わせ虐めたいという想いから舌を侵入させた。
    ぎゅっと目を瞑るゴン太に満足したオレは唇を離すとあわあわとしたゴン太の顔に煙を吹きかけた
    「わっ。けほっ、けほっ……もう、ひどいよ王馬くん…」
    「お前が間抜けな顔してるのが悪いんだろ~!」
    そう言って煙草の火を消す。
    「ああ、そうそう」
    「?」
    「それ、意味があるからオレが風呂から上がるまでに考えておけよ」
    「それって…」
    「にししっ」
    笑うとゴン太を一人残し部屋へと戻っていく。
    ゴン太はその意味を調べて理解するのだろうか。知らなかったらそれはそれで教えてやればいい。そう思うと楽しくなってオレはスキップをしながら着替えと共に脱衣所へと向かう。
     ああ、本当に。楽しみで仕方がない
    -Fin-
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    CqnaKG6wD5pOZKO

    DONE王馬小吉様お誕生日おめでとうございました。
    どちらの誕生にしてもn番煎じの王獄じゃないかと不安になるな。
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15470578
    2人っきり獄原ゴン太は風になるかの勢いで山を駆け回る、紳士を目指すが為に着ているスーツが草や木の枝によっていつもよりボロボロになっており、整理されてない道を、大地を蹴り上げ、木を傾げ、風になる勢いだった、そんな今にも野生に帰りそうな獄原の背中に小さな物、獄原と比べたら小柄な少年が背負わされていた。

    王馬小吉はもはやいつもの冗談も嘘も獄原に対しての文句も言えないぐらいヘロヘロな状態だった、いつもの王馬ならこの暴れ馬の如く山を駆け回る獄原に対して色々文句を言うが獄原が道でない道を通る為、草木の中を潜るわたまに木の枝にぶつけられるわ、服は草や葉っぱまみれだわ、もはや何も言えないくらい疲弊しきっていた。

    山に入る前、王馬は獄原に「今日、ゴン太は王馬くんに対して紳士的じゃない事をするけど良いかな!?」と言われた、王馬はそれを簡単に承諾した、ただでさえ紳士に程遠いゴン太が紳士を捨ててどんな非紳士な事をするのか、とても興味を持ったのだ、だが獄原が王馬を背中におぶった途端、すごい速さで駆け出し山に入り始め、王馬はこの判断は間違いだったなと疲労の中後悔していた。
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