寝顔の目撃宣誓 「……ん?」
ぱち、と目を覚ますとそこにカムイ先輩の顔があって思わず飛び起きる。
「か、カムイ先輩っ…!?」
「あはは……起きた?」
苦笑いを浮かべるカムイ先輩に思わず目を丸くしてしまう。カムイ先輩と一緒に屋上にいて。それで、それ、で――
「ユウキちゃん、疲れてたのかな。先に眠っちゃったんだよね」
あはは、とカムイ先輩は笑う。
「で、ちょっとずれちゃったのかオレの膝の上に頭が来ちゃってその…膝枕?みたいな感じになっちゃったんだよね~~」
「ご、ごめんなさいっ…!」
そうやって勢いよく謝る私にカムイ先輩は快く許してくれた。
「別に大丈夫だって、それに…オレも嬉しかったし。」
「嬉しい?」
「えっと…ユウキちゃんの、寝顔が見られたから……」
かあ、と顔を赤くしていうカムイに私の頬も熱を持っていくのを感じる。
「もう…」
ぷく、と頬を膨らませればごめんごめんと先輩は笑いそして私は小さなことを決意する。いつか絶対先輩に膝枕をして、寝顔を見よう…と。
-Fin-