エメラルドグリーンの泡沫に、キスを。3 喫茶店でのことがあってからというもの、メロンクリームソーダはカヲルにとって特別思い出深い大好物になった。
そして、また1つ変わったこともある。カヲルが昼休みにシンジ手製の弁当を食べるということに興味を示したのだ。最初は少量のおかずと小さなおにぎりから始めて、それから2週間ほど経った今はアスカやレイと同じくらいの可愛らしい弁当箱1つ分くらいの量を食べることができるまでになった。カヲルが食べていた元々の量を考えれば、驚くべきほどの進歩だ。カヲルはS2機関と少量の薬で身体の維持は可能ではあるため、栄養補給が目的ではない。しかし、食事を通しての周囲とのコミュニケーションの機会は格段に増やすことができていた。
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