もう結婚してたわ「あの〜、先日ですね。」
「はい。」
「身分証の更新が必要で役所に戸籍を取りに行く用事がありまして。」
「はいはい。」
「戸籍謄本を請求して、まあ見る機会とか少ないんでマジマジ見るじゃないですか。」
「そうですね。」
「コーサカ父、コーサカ母、俺、コーサカ妹と家族分記載されてるわけですよ。」
「そうだね。謄本だし。」
「あなた載ってました。」
「え?!」
「同じこと言った。俺の戸籍にアンジョーダイスケって字見て、えっ?!って役所のカウンターで言った。受付の人ビクってなって、『ど…どうかされましたか?』って言われて、いえ!なんでもないです!っつって戻ってきたんだけど。」
「受付の人かわいそうに。」
「ただ通常業務してただけなのにって?」
「そうw」
「それは本当にそうw」
「いや笑い事じゃないと思うんだよね?」
そう、今丁度司がストップをかけてくれたように、このまま笑って一区切り来そうではあったのだが全然笑い事ではないのである。本当にありがとう、司。
穏やかな午後。司とホームズとメイカがうちに来てて、雑談収録も終わってぐだぐだ喋ってた時だった。
流石に収録では自重したのだ。だって個人情報の話だし。
でもこんな意味わからん事、いつものメンツに喋らないと自分で整理もつけられない。
「そもそもアンジョーさんはコーサカ家のどこに入ってたの?」
「あ〜、続柄?」
「そうそう。」
「あ、俺も気になる。」
「まあジョーさんは当事者やもんな。」
「もっと気にして?」
ホームズの質問はご尤もで、そもそも戸籍謄本に記載されている情報なんてものはそんなに更新されるものではない。戸籍の制度に明るくはないのでざっくりとした認識だが、戸籍なんてものは大体家族が増えたか減ったかしたときにしか更新されることなんてないのだ。
「え〜〜〜、ジョーさんは配偶者ですね。」
「え?それは誰の?」
「俺。」
「俺が。」
「ジョーさんが。」
「コーサカの。」
「そう、俺の。」
「奥さん?旦那さん?」
「今はソコ関係ねえだろうがよw」
「ああwごめんww俺も戸籍見ても良い?」
「良いよww」
「待って追いつかない追いつかない。」
メイカとホームズは足をバタつかせて一生笑ってるし、当事者のアンジョーは「ホントだ〜配偶者アンジョーダイスケってかいてある〜これって婿入りなのかなあ。」とか笑いながら見当外れな事聞いてくるしで本当なんだコイツら。司だけが頭抱えている。そうだよな司。オメエだけだ、マトモなリアクションしてくれんのは。
「アンジョーさんとコーサカくんはいつからご入籍されていたんですか?」
「インタビュー形式にすんな。」
「あ〜w、去年の十月十三日ですね!」
「ジョーさんも乗るんかい!」
「まじで何でもない日じゃん。しかもそんなに前じゃない。てかまじで何してんの??」
「それは本当にそう。」
「なんか覚えてないの?」
「去年の十月はぁ〜ん〜?」
「何だろ曲作ってた?」
「そしたらさ、去年の十月のスケジュール見返したら?」
「ホームズ、お前は本当に頭が良いな。」
去年の十月のスケジュールを引っ張り出す。注目したいのは当然十月十三日だがこの日は午後からのスケジュールのみで午前中は空いている。俺も、アンジョーも。
「午前空いてたけどこの日何してたっけ。」
「わかんね、記憶ないわ。」
「前日は?」
「十二日はこのメンツでここでなんかしてるっぽい。」
「俺等関係あるんか?」
「さあ…」
「念のため確認してもらえる?」
去年の十月分のスケジュールを浚うため皆が皆スマホを触る。
「ねえコーサカ。ちょっとさ。」
「何?」
「俺この日午後も仕事してないわ。」
「え?…ッあ!!!お前も俺も二日酔いでなんとか会社まで来て死んでた日!!」
「そうそう!俺打ち合わせだったのに気持ち悪すぎてイス並べてそこで寝てた。」
「所作が飲み会で潰れてる人。俺は打ち合わせしたのに。」
「ごめんて。」
「まるで学習していない…」
そう、なんでかこの日の前日は二人して翌日に残るほど酒を飲んでしまったらしいのだ。全く記憶がない。そもそもウーロンハイ二杯で許容を超えるようなやつが自発的に酒を飲むことがまず異常過ぎて意味がわからない。事実が明らかになったこととしては前日にこのメンツで集まっていたことは確かで、俺もアンジョーもアルコールを口にしていたってことだ。
「僕は十二日メイカくんがここ泊まるから会いたくて遊びに来てて、飲んで次の日帰った。あの日のことは僕も酔っ払っていたのでよく覚えていない。」
「なんちゃってマダミスの導入始まった?」
「俺は昼は集合する時間まで仕事して、そのままここに来た。あの日のことはベロベロだったんだろう。酔っ払っていたのでよく覚えていない。」
「ハンドアウト配られてる?」
「俺は十二と十三東京で泊りがけで仕事だったのでそのまま仕事して。ここ泊まらせてもらうからってみんなで酒のんで、次の日そのまま仕事行って大阪帰った。」
「ここは天丼するとこだろうがよ!」
「ごめんごめんw」
「あ。」
「何?」
「十二日の夜に僕何枚か写真撮ってるっぽい。」
ホームズはそう言ってスマホの画面をこちらに向けてきた。数枚撮られてはいるが暗いところで撮られたものばかりでぶれているものが多かった。だがそのうち何枚かは状況が判別できそうに撮影されている。
夜も更けてきた頃の外の写真だ。場所はいまいちわからないが街灯のある道を歩いているようで丁度撮られた写真は明るかった。スマホを横に倒した状態で撮られたであろう写真は若干斜めで司は腕だけ見切れている。俺とアンジョーは道の少し先を行っているようなのだが明らかに酒が入っているような挙動をしている。俺は何やら笑いながら白い用紙を振り回しているし、アンジョーに至ってはめちゃめちゃにジャンプしていて一メートルほど浮いていた。
「この手に持ってる紙、婚姻届なんじゃない?」
「ホントだ。」
「全く記憶にない。」
もう一枚、今度は明確にわかる写真が撮られていた。どこかの建物の受付のようなところだ。受付横にはギリギリ看板の文字が夜間受付窓口と読める。無人の窓口の投函口でベロベロに酔ってるであろう赤らんだ顔のアンジョーとコーサカと司とメイカが思い思いの格好で写真に写っている。
「俺たちが住んでるとこの区役所だわ。」
「すごいはしゃいでるのが伝わって来る写真だね。」
「夜中にうるせえ酔っ払い五人が窓口に来たら怖えよな。」
「わかったのは記憶をなくすほどみんな飲んでて、勢いで婚姻届を書いて、多分勢いそのまま区役所に出しに行ったってこと。」
「え、ホラー?」
「酒、怖ぁ…」
めちゃくちゃである。アルコールの引き起こす酩酊で記憶を飛ばすとか本性が出るとか欲望が出るとか良くない話は良く聞くが、まさかこんな事になってるとは。さっきまでヘラヘラできていた自分はなんだったろうか。
「別に問題ないんじゃない?この状態で何か支障とかあるのかな。」
アンジョーがなんでもないことのように口を開いた。
「いや〜?…少なくとも今回の身分証の更新に問題はないかな。」
「それだけじゃなくてさ、日常を送るにあたって。」
「特に何もなかったな。」
「俺も。しかもコレ見る限り別姓で処理されてるから口座とかカード名義を変えたりする必要もないわけじゃん?」
「まあそうね。」
「俺もコーサカもお互いにさ、なんでも知ってるわけじゃん?俺、かなりコーサカのこと理解してると思うんだよね。そしてコーサカも俺のこと充分に理解してもらえてると思うんだけど。」
「そうですね。」
「俺さ、結婚するならコーサカみたいな人が良いって思ってるんだよ。コーサカがこのままで良いならこのままで良いんじゃないかなって。」
「おめー俺に全部任すような事言うなよ!!」
「…あれ?もしかしてホンマにコーサカ覚えてない感じ?覚えてるんは俺だけ??」
「…は?」
メイカが困惑した表情で俺を見てくる。
「マジで?」
「お前この日何があったのか知ってて今の今まで黙ってたのか?!」
「俺ハンドアウト行ってないもん、覚えてるから。」
「メイカくん本当に覚えてるの?」
「覚えてるっていうか俺この日途中から動画撮ってたんだよね。」
〇〇〇〇
スマホで撮影されているので手ブレが多少目立つが場所はまさにこの家のリビングで、テーブルの上には缶ビール、缶酎ハイ、コーラ、ウィルキンソン、ウイスキー、マドラー、獺祭。あと誰かが買ってきたであろう乾き物、生ハム、チーズ、クラッカー。画角が動いてテーブルの向こうを移すと撮影に気づいたアンジョーがカメラに向かって両手でピースしてきた。この撮影開始されて時点ですでに酒を自主的にか飲み間違ったかで飲んでいたようで首から上が赤くなっている。隣にはそんなアンジョーを見てケラケラ笑っているコーサカが座っていた。画面には映ってないが司とホームズの大きな笑い声が響いていのでおそらくメイカの隣にでも座っているはずだ。
『コーサカあ、俺チョコ食べたい〜』
『ん〜?チョコあったか?あ、ボンボンある、貰い物だけど俺もジョーさんもあんま食わねえし他になんかつまめるもんまとめて持ってくるわ。もう飲まないようにジョーさんのこと見てて。』
『オッケー』
コーサカが席を立ってキッチンに消えていくとアンジョーが手近にあったグラスに口を付ける。
『あ、コレ水じゃないや…ま、良いや美味しいし飲んじゃお。』
『良くないっすね。それ俺の獺祭っすね。』
『言った側から。』
『もうないなった。』
『僕知らな〜い。』
『絶対明日残るやん。』
この面々は本当にアンジョーを見ているだけだったようだ。そうこうしている間にキッチンから皿を二つ持ってきたコーサカが戻ってきた。
『も〜ジョーさんのこと見とけって言ったじゃんかよ〜ほれ、ボンボン。』
『ありがと〜。ごめんごめん、代わりに面白そうやし動画回してるから許して?』
『何がどうそれに代わんだよ。』
『コーサカどこいってたの?』
『キッチンだよへべれけ狼』
『コーサカその皿何?』
『ボンボンとつま缶あっためたやつ、司とホームズはしょっぱいのが良いだろ。』
『サイコー♡』
『サイコー♡』
『ほれ、テーブルの上開けろ。空き缶と瓶下ん降ろせ。』
数秒コーサカの指示通り酔っ払いどもが空き缶やら空き瓶やらを床に下ろす作業が映る。スマホを持ったままメイカも手伝ったようで画面がグラグラと揺れる。ようやく皿が置けるようになったところでスマホ用の三脚でも使ったのか画面の揺れは収まり今度はメイカを含め全員が映る画角になった。
『あ〜あ〜、ジョーさんさっきよりも顔赤いんだけど?』
『水かと思ったら司くんの獺祭で、スッキリして飲みやすくてさ〜すぐなくなった。』
『はい、獺祭ってそういうやつですね。』
『俺のグラスとお冷間違ったらしいわ。』
『ちょっと目を離したら。』
『あっという間だったね〜』
『こいつは多分明日二日酔いで死ぬだけで済むけどよ、お前ら子供の面倒とかぜってぇ見んなよ??』
『『『『アッハッハw』』』』
『この上機嫌酔っ払いどもがよ。』
『コーサカも結構イッとったやん。』
『酔ってるよ。良く酔ってますよ。ジョーさんがコークハイ飲んだ時点で引っ込んだわ。』
『冷静になっちゃった。』
『コーサカァ、冷静なんないでぇ?』
『飲も〜よコーサカ、司の獺祭空にしようよ。』
『ホームズに言われなくても飲むわ。明日お前らに片付けさせっからなここ。』
上がったブーイングをよそにコーサカは目の前に
酒の注がれたグラスを煽った。
しばらく動画の画角はそのままだったが、画面の中の彼らはおおよそ楽しい飲み会が続いていた。酒は美味いしつまみも沢山ある、何より楽しい話題が尽きない。そうつまりどんちゃん騒ぎになり皆が皆ベロンベロンになっていた。
そう、ベロンベロン。誰もが誰もまともじゃなくなってきているのである。転がったマドラーがテーブルから落ちるだけで笑いが起きる程度にはまともではなくなってきている。
『コーサカ、変なこと言っても良い?』
『おんw、良いよ。聞きましょう。』
急にアンジョーがなんでもない、明日の予定を聞くようなテンションで隣のコーサカに体を向けて話始めた。
『俺さ、コーサカのこと大好きなんだよね。』
『へぁ?!』
驚いたコーサカの手をアンジョーが握る。
『俺、コーサカと一緒にいて本当に楽しいんだ、御茶ノ水に住んでた頃からそれは変わってないんだけど、大変なこともいっぱいあったし俺が迷惑かけたり、かけられたりもあったじゃん?お互い楽しかった時一緒に笑ったし、大変な時サポートし合えてかなり良いパートナーだと思うんだよね、俺たち。』
『そりゃあなたとは付き合い長いから。俺もジョーさん大好きだし。』
『ありがとう。俺今かなりベロベロだから思ってること全部言っちゃうんだけどさ、ほんとに君のこと大好きでさ。出会ってから今までずっと君のことが大好き。今までコーサカから楽しいとか嬉しいとか愛おしい気持ちを沢山もらってて。でもそれは俺だってコーサカからもらってきたものと同じものを渡せてると思うんだ。それ以外で俺はコーサカに何をあげれるかなって本気出して考えてみたんだけど、いくら長生きしても君たちに比べると狼男って流石に短命なのね?流石に普通に生きてたら永遠は無理だと思うんだけど、嫌な言い方君に比べると生い先短いのよ。だから君からすると少ないかもしれないんだけどさ、俺があげられるのって俺の残りの生涯なんだよね。』
『ジョーさん今すごいこと言ってるのわかってる?吸血鬼って自分のものに対しての執着が激しいから絶対手放してやれなくなるけど良いの?こんなん、まんまプロポーズじゃん。』
『あぁ良いね、プロポーズ。口にしたらやっぱり伝えるだけじゃ足りなくなっちゃった。全然伝える予定なかったし、指輪も、花のひとつもないし、俺は今ベロッベロに酔っ払ってるんだけどさ。ねえ、コーサカ、この言葉は本物だから。どうか俺と一緒になってくれない?』
『この期に及んで、あなたからの言葉を聞いて俺がノーなんて言うと思う?』
『俺は臆病な狼男だから、コーサカの口から直接聞きたいなあ。』
『…さっきの。もう一回言ってよ。』
『俺と一緒になってよコーサカ。』
『うん。』
真っ赤になってうつむいたコーサカの消え入りそうな肯定を、アンジョーはしっかり聞き取ってそのまま彼を抱きしめた。おずおずとコーサカの腕がアンジョーの背中にまわされる。コーサカの鼻をすする音だけが聞こえた。
『ありがとうコーサカ。これからもよろしくね…』
『うん。』
『エンダァァァァァァァァァァァァァ!!!』
『イヤァァァァァァァァ!!!』
『うるrrッせぇ!!今人生で一番良いところなんだから黙ってろ!!!』
『もう耐えられん。めっちゃいい雰囲気なのわかるんやけど耐えられん。』
『おめでとぉ〜』
『途中で僕ら消えたもんね。』
『消えた消えた。二人だけの世界やった。』
『俺ら二人見ながらずっと酒飲んでた。』
『友だちのガチプロポーズをゼロメートルで見ることなんて滅多にないからもうこっちも緊張しちゃったよね。』
『司くん泣いてるじゃん。』
『こんなん見せられて泣かないほうがおかしいだろ。』
『あ~、司見てたらなんかもう涙引っ込んだわ。俺も飲む。』
『何飲む?』
『今家にある一番高いやつ持ってくる。響三十年、今、今開ける。俺だけ飲む。』
『『『わぁ。』』』
何度目かの乾杯を全員で行った後に更に全員に酒が入った頃、時刻は間もなく日付けが変わろうとしていた頃合いになっていた。
『そういえばさ、婚姻届って自宅で印刷できるらしいよ。』
『へ〜…俺コーサカと籍も入れたいな。』
『お前はそろそろ潰れろ。口を開くな。俺が照れて死ぬ。』
『なんか俺今日酒飲めてるんだよね。なんでだろ?』
『絶対プロポーズ成功して脳がバグってるだけだと思う。』
『俺もそう思うわ。』
『まあ良いじゃん。』
『婚姻届このサイズで出力すると良いらしいよ。』
『あ、家で出せる出せる。印刷してこよ。』
アンジョーは飲んでいたコークハイをテーブルに置いて立ち上がるとスマホをポケットから出しながらリビングを抜けていった。
『あいつ三杯も飲んでんのにフラつきもせず出てったぞ。』
『真っ直ぐ婚姻届印刷しにいったな。』
『よっぽど入籍したいんだね。僕証人になる〜』
『俺もぉ〜』
『おうおう、ありがとね。』
『ジョーさんってホンマは酒強い?』
『イヤ絶対あいつは酒ダメだから。今の異様な状況にビビってる。』
『明日残るんやろな。』
『印刷できたよ〜。コーサカ、ハンコいるらしいから取ってきてよ。』
『おー、じゃあ書くか。ペンは?』
『持ってきた。』
撮影していたメイカのスマホが事切れたのか、ここで撮影は終わっている。
〇〇〇〇
「動画ここまで撮れてて、こん後婚姻届書いて、ホームズと司が証人になって、区役所まで行って、夜間受付に出して、また飲み直して寝た。」
「シラフの俺、酔っ払ってる時の俺にプロポーズの格の違い見せつけられただけじゃない?」
「シラフの時はやっぱりブレーキかかる感じなんやなって思ったし、コーサカが覚えてへんのやったらこのプロポーズを知らないままなのは可哀想やから今見せた。」
「今俺のライフがゼロになった。」
「「アッハッハw」」
「ジョーさん、あなたの酔っ払った状態のプロポーズが十点だとすると、さっきのプロポーズは三点です。」
「アンジョー。圧倒的敗北。」
「でもどっちも本物のプロポーズだしね。貰われてあげますよ。いや?貰ってあげますよ、か。」
「コーサカぁ」
「エンダァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「イヤァァァァァァァァ!!!」
「こうして二人は結婚していたのであった。」
「聞いたことねえタイプのモノローグで締めんな。」
○○○○
ホームズ
飲み会してたら下戸の友人が間違って酒飲んでもう一人の友人に目の前でプロポーズしてた。「エンダァァァァァァァァァァァァァ!!!」の方。酒が進む進む。写真は撮っていたがずっと飲んでいたので、あの日のことはよく覚えていない。
司
「イヤァァァァァァァァ!!!」の方。飲んでる途中からお冷のコップに獺祭を注いで飲んでたので実は司のせい。プロポーズ中めちゃくちゃ見入ってたので泣いちゃった。お前は良いやつだよほんとに。
その後散々飲んだので、あの日のことはよく覚えていない。
アンジョー
酔ってる自分にシラフで負けて心に傷を負っている。今度二人の指輪を買おうと計画している。家に戻って飲み直したがバフが切れたのかすぐ寝た。次の日区役所から受理報告の電話に出ているが寝起きと二日酔いで記憶が飛んでいるしそもそもあの日のことはよく覚えていない。
コーサカ
プロポーズされて嬉しくなってみんなが落ちた後に響三十年をさらに飲んだ。嬉しすぎて片付けさせるつもりが全部自分で片付けもしてから寝た。沢山お酒を飲んだので、あの日のことはよく覚えていない。
メイカ
唯一覚えてる。次の日仕事だったのでお酒に飲まれることはなかった。アンジョーが間違って酒を飲んだあたりで面白そうだなって理由だけでスマホのビデオ撮影を始めた。二人が式を挙げるならウェルカムボードは自分が描きたいと思っている。