貴様の匂いは暑い、家路につくだけの為に歩いているだけで汗がとめどなく溢れてくる
ワイシャツには汗染みができている、気持ち悪い、早く着替えてしまいたい
帰ったら、すぐにシャワーを浴びようそう思いながらハンカチで顔と首の汗を拭いながら歩き続けた
「ただいま戻りました」
「おかえり、暑かっただろう」
先に帰っていた和さんが荷物を受け取ってくれる
「もう暑くて、途中で倒れるかと思いました」
「今日は特に暑い日だったからなぁ」
ほら、と手渡しで冷えた麦茶を渡してくれる
ふ、と和さんの表情が変わった気がした
「どうしたんですか?」
「いや、その…」
ちょっとすまん、と言って和さんが俺の首元に顔を埋めた
すぅ、はぁと匂いを嗅がれているような気がする
「ちょ、ちょっと和さん臭いですよ」
「いや、太郎の匂いがして…」
ぺろりと舌で首筋が舐められる
むず痒い刺激にコップを落としそうになる
「すまん、しっ…したい」
「おっ、お風呂入ってから」
そのままで、とがしりと体を抱きしめられた
こうなった和さんには敵わないのはわかっている
わかりました、と言って寝室まで行こうと思った