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    ゆざる

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    王/様/ラ/ン/キ/ン/グに、お金を搾取され、時間も剥奪されている、文書きです。

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    ゆざる

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    R18 ホクドマ。 前pixivあげ。 
    なんか書き終わって、違うなと思った。以前、いいねくれた方、申し訳ないです。
    ただ、エロいのが読みたい方はどうぞ。

    #ホクドマ
    Hokudoma
    #ホクドー

    据え膳食わねば蝋燭の炎が優しく、俺たちを灯していた。椅子に座るドーマス様の頭を両手で包み、少しかがんだ。それぞれのぼんやりとした影が重なり、唾液が混ざる音が部屋に響いた。

     ちゅぐ、ちゃ、ぐちゅ

    「はあ、んぅ」
    「ぁ……んぐ」
    ちゅ、ず

     慣れない為か時折、歯がぶつかるが、あまりにも口内での繋がりが嬉し過ぎて夢中で貪った。逞しい手が俺の腰に回される。目を少し開けると眉間にしわを寄せ、顏を真っ赤にさせて気持ちがよさそうなドーマス様。胸が痛いほど高鳴っている。自分より大きな舌が上顎をれろりとなぞる。腰からぞわぞわと興奮の波が押し寄せ、負けじとドーマス様の歯ぐきの奥側から手前にかけてゆったり舐めあげた。そして、舌にちゅうちゅうと吸いつき、舌の裏側を刺激した。唾液が溢れ、それをまた吸い上げる。アルコールをお互いに摂っていたので、ワインの味がほんのりとした。

    「んっ! んうっ!」

     大きな体がびくびくと震えた。正直、キスだけで射精が我慢できそうになかった。ドーマス様も同じようで淡いキレイな青い色の上着が持ち上がり、我慢汁で濃紺の染みを作る。こちらも同じで痛いくらい勃起して、下着の中はびちゃびちゃな状態だった。

     辛抱たまらなくなり、俺は口を重ねた状態で俺はドーマス様の上着の上からぐちゅぐちゅと陰部をまさぐった。

    「んんんっ!!」

    服越しでも我慢汁が沢山出ているので、亀頭が汁でぬめり、そのままぐちゅぐちゅと触るとびくんびくんと身体が跳ねた。そして、自分のも手で扱くと簡単に、たぎった液が溢れ出た。ふ、と顏を離すと、どちらのものかわからない唾液の糸が垂れ、口元も唾液でまみれ、ぜいぜいと息を切らす。額と額をこつりと押し当てる。

    「好きです」
    「俺も、好き……」
    「服着たまま出ちゃいましたね……」
    「……うん」

     ゆったりとした動作で衣類を脱いでいく。びちゃびちゃにした下着とズボンをどうしよう、と少し考えて、部屋主の方を見遣ると床におざなりに脱ぎ捨てていたので、真似して脱ぎ捨てた。ドーマス様は義手をテーブルに置く。

     脱ぎ終わり、ベッドに座り、ドーマス様を押し倒す。

    「俺が入れる方でいいですか」
    「う、うん。構わないが……」

     男二人での行為、こういう場では立場が下だったり、身体が小さい自分が女役をやるのだろう。ドーマス様も展開の早さに、不思議そうな顏を浮かべている。

    「実は、俺、ドーマス様が尻で慰めてたの見たことあるんです」
    「っ!! いつだ?!」
    「えっと、その、ドーマス様が洗濯番で、先に俺が鍛錬しに行っていた日です」


    ――


     冥府の門の破壊を目標に、俺たちは日々鍛錬に励む。食事は、宿屋に併設されている食事処があったが、洗濯は交代で行っていた。用事が無い方が先に鍛錬に向かい、用事を済ましてから合流という形をとっていた。その日は、素振りで使っていた木刀が途中で折れてしまったので、予備で置いてあったものを取りに戻ってきた。

    自分たちの部屋を開けようとしたら、憚られた。中から声が聞こえる。しかも、艶っぽい声。静かに扉を少しだけ開け、中を伺う。

    「ん……ふぅ、あっ、ぁ」

     隙間から見えたのは、俺が普段使用しているベッドの上で下半身を露わにしたドーマス様の姿だった。部屋は扉が左開きで、ベッドが二つ壁に面しているのだが、扉に近い方が俺のベッド。つまるところ、ドーマス様はこちらに見せつけるかのように行為に耽っていた。息を飲んだ。

    「ホクロぉ……ホクロ……♡」

     しばらく見てたら名前を呼ばれた。心臓が早鐘を打ち、ズクズクと己も熱く腫れあがり、心臓も股間も痛くてしょうがなかった。



     ホクロがいないので、ホクロのベッドで己を慰めることにした。今日は洗濯物の下着まで拝借した。こんなことはモラルに反しているのはわかっているが、日に日に募っていく気持ちが肥大して、好きと想えば、欲も増え、比例して自慰の内容もエスカレートしていった。

     伝えてはいけない。求めてはいけない。

     そんなことは、わかっている。

     油を手で馴染ませ、左手で己の尻の穴を解していく。枕からホクロの匂いを感じ、ささやかな幸福感に包まれた。掛毛布を抱き寄せ、そそり立ったモノを擦りつけた。毛布もホクロの匂いがする。布地がすりすりと擦れて気持ちが良かった。

    「ん、ふっ……」
    ぐちゅ、ぐぷ

     太腿で毛布を挟み、腰がもじもじとくねった。顏にホクロの下着を押し当て、股間に当たる部分を口で食んだ。ホクロの汗と男の匂いが鼻腔に届き、生々しく蒸れた形容しがたい味を感じ、脳に卑猥な妄想を掻き立てた。

     優しい手つきで尻を解され、想像より大きかった男根をしゃぶって、尻に突き立てられたい。猛々しく、獰猛に、求められたい。

    「ホクロォ……あぁ」

     目に涙の粒が浮かんだ。空しい空想だと自分をなじる暇を与えず、アナルに入れた指の腹で前立腺のしこりを撫でた。

     くちゅ、くちゅ、ちゅ、くっちゅ
    「く、ふぅ、ぁぁ……」

     指の動きと合わせて、怒張したものを毛布に擦りつける。気持ちが良い。ホクロの匂い、いい匂い。腸のしこりをテンポよく撫でて、時折、ぐっと強めに押し、絶頂に導いていく。

    「ホクロぉ……!!」
    びゅく、びゅっ、びゅく

     しこりを強く指で押しつぶした瞬間、劣情の汁を撒き散らした。息を切らし、自分の卑しさに失望を重ねた。

     扉の外にいたホクロは、あまりの淫らな光景に服越しで少し撫でつけただけで吐精し、淫猥に腰をくねらせながら自分の名前を呼ばれ、あまつ自分の下着まで咥えて尻に指を突き立てているものだから、そのまま二度目を迎えてしまった。

     ホクロは、そのまま森に戻りズボンと下着を湖で洗い、鍛錬メニューを筋力トレーニングと岩の持ち上げに変更した。

     あの光景をまざまざと目に焼き付け、今度はホクロの慰めになり、己の劣情に悩むことになる。

    ――


     顏をこれ以上ないくらい真っ赤にして、蚊の鳴く声で呻き、尋ねる。

    「し、失望したか……?」
    「いえ、とても可愛らしかったです」
    「かわっ! かわ?」
    「まあ、けど、色々……」
    「?」
    「いえ」

     あの後、自分の床についたら自分とは違う匂いを感じては、脳裏の映像が蘇り、勃起をして、性を始めて知った少年のように便所にかけこんでは己を慰めた。年の割に、性に淡泊だったことが裏目に出て、ほとほと困った。

    「俺もずっと、挿れたかった」

     両膝を掴んで開き、中央のくすんだツボミをつんと人差し指の腹でなぞる。ぴくぴくと「来て!来て!」とひくつくツボミ。先ほど欲を吐き出したばかりの男根も硬く興奮が続いているようだった。ドーマス様は肩で息をして、俺を見つめている。その目は期待で満ちていた。

    「少し油で解したいのですが、あります?」
    「ああ、横の引き出しにある」

     ベッドのサイドチェストの一番上を開けた。

    「あ、ちょっと待て!」

     焦って横になったまま、制止しようとした手も空しく、油瓶の横からころりと木の棒が転がった。つなぎ目も節目もなく、なめらかな手触りの男根を象った張り型。それを見た瞬間、俺のより大きいなと思った。

     数年前から俺の下着を咥えて尻で自慰をしている位だ。それからの月日を考えたら、張り型も、まあ、納得と言えば、納得である。

    「あ、違う、これは、その」

     使用感のある油瓶を手に取り、油を手に馴染ませる。しどろもどろに言葉を紡ぐ顏は先ほどと同様に赤くさせ、首元まで真っ赤になった。いたたまれなくなったのか、両腕で顏を隠す。愛おしくてため息が出た。他人の寝床でイヤらしいことをしていて、性に貪欲なのも知っている。油が人肌になり、くるりくるりと中指の腹でかわいいアナルのしわを撫でつける。

    「俺、あんなに大きくないですよ」
    くちゅ、

     中指が入る。思いの他柔らかく、すぐに二本目の指もすんなり入る。

    「ぁ、」
    「柔らかいですね。もしかして、腹下しして準備してあるんですか」
    「……」

     両腕の奥で下唇を噛んだのが見えた。三本目の指に余裕ができた。おそらく、あそび専用の上等の油なのか、ぬめりが良く、小さな泡ができ、控えめに液体の摩擦音が聞こえた。中指をぬぐり、と根本まで差し込んで引き抜く。

    ちゅぷっ
    「ぁ」

     便が付着しそうにない、とてもキレイだ。あの張り型で何回、尻を穿ったのだろうか。俺の想い人は、とても淫乱だ。

    「キレイには、してある……だからっ」

     長い脚が俺の腰に絡まり、俺のそそり立った陰茎にドーマス様のキレイに準備をしてくれていた愛らしい入口を押し付けてきた。すりすりと腰を振り、ツボミはくぱくぱと収縮し、ぎゅっと絡みついた脚は俺の腰をホールドして一生離れないのではないかと錯覚した。

    「早く……ホクロが欲しい……」

     心臓が強くドクンと跳ねる。痛いくらいだ。挿入する為に右手で己を掴んだら、ドーマス様の脚の力が弱まった。だらだらと透明液で据え膳を食らっていたモノを宛がい、ぬぷりと突き立て、ゆっくり挿入した。

     わずかな抵抗を感じ、最初の肉門を亀頭でくぐらせると、カリ首が少し進んだところにコリッとした器官を感じ、ぎゅっと締め付けられた。さらに奥まで進むと、ぐにゅぐにゅとした気持ちが良い肉厚を感じ、最後の地点までいくと壁にこつりと当たった。

    「あ、あぁ……」
    「く、ぅ……!」
    ぐ、じゅぅっ

     根本まで己が熱い肉壁に包まれると、一息、深呼吸をした。ドーマス様の顏を覆っていた腕を優しく払うと、恍惚な表情で荒い息をして半開きの口がだらりと唾液が垂れていた。音にならない声で、小さく名前を呼ばれた気がした。残念ながら、体格差から挿入した体勢だと口づけが叶わなかった。
     ドーマス様の右腕を手に取り、乱れた際に包帯が緩み、少し露わになった末端に唇を落とす。

    「愛しています」
    「ホクロォ……♡」

     掠れた声と共に、ぎゅっと締め付けられた。すぐに気をやらないように腹筋に力を込め、引くとすぼまりの締め付けが気持ち良かった。ゆっくりと腰を打ち付け始めたが、快楽の濁流に飲まれるのは早く、早々にスピードは速くなった。繋がっている部分全てが熱く、粘膜の擦れる音、腰を打ち付ける度にぎゅうぎゅうと締め付けて、最奥を小突けば極上のうねりを見せる。

    ずっち、ずっちゅ、ぐっち゛ゅっ
    「好きぃ……ほくろ♡、あぁ!」
    「はっ……ドーマス、さまぁ!」

     何よりも昂りを煽るのは、ベッドのシーツを一生懸命握りしめ、張り裂けんばかりのモノをビクビクと奮い立たせ、熱く滾った我慢汁を自分の腹にまき散らす。更に蕩けた表情でこちらを仰ぎ見て、甘い声をあげる。そんなドーマス様の姿に何よりも興奮した。

    ぐっちゃ、ずっちゅ
    「もう、出そうです」
    「ほくろ、お前の、欲しい……」

     腰を引いた瞬間、ドーマス様が脚を絡ませて勢いよく、奥の肉壁をぐにゃりと押し付けてきた。

    「ん、ああ! ぁ! ああ! あ!」
    「んあ!」
    どぴゅ、びゅ、どくん

    ドーマス様が先に海老反りになり、濃い白愛液を勢いよく吐き出した。その吐精の激しい痙攣で、俺も熱く滾った精をドーマス様の中に注ぎ込む。

    「んあ、ぁ、ぁ……」

     絶頂後もぴくん、ぴくんと生き物がゆっくりと跳ねるようにペニスは反応しており、腹の中はひくひくひくと痙攣が続いた。受け止めきれなかった白い液が溢れ、シーツにぽたぽたと垂れた。ドーマス様が落ち着いたところで、ずちゃりと引き抜き、隣で横になった。

     寝てしまったかと思い、見つめていると、ずいっと寝返りを打ち、見つめ返してきた。並みの体力ではない。お互い汗にまみれ、息を弾ませていた。汗で額に張り付いた髪を梳くと、嬉しそうに手に頬ずりをされた。

    「中に出してしまい、すみません」
    「いや、大丈夫だ」
    「好きです」
    「うん」

     唇を寄せる。そして、耳元で囁かれた。

    「もっとホクロが欲しい」

     頭がくらくらした。こういう誘い方を、この人はなんでこんなに心得ているのだろうか。色々経験したり、見聞きしたりして行っているのだろうか、それとも無自覚でやっているのか。そして、あれだけの量を出しておいて、おかわりを要求だなんて欲が強いのではないか。

     そして、なにより満更でもない自分もいる。

    「さすがに、少し休んでからで」


    ――

     ドーマス様のズボンは自分にとっては大分大きく、ベルトでなんとか下がらないようにして履いた。

    「すまなかったな」
    「え、何がですか」
    「いや、非常識だとわかっていながらお前のベッドで、その」

     身体を清め、衣類を身に着けたドーマス様が視線を左右に揺らしながら、口ごもる。それを見て、くすりと笑ってしまう。近づいて熱を持った頬に手を添える。

    「大丈夫です。これからは一緒にしましょう」
    「……う、うん! 俺たち、恋、人だしな」
    「……!! こいびと……!」

     今まで程遠い言葉の響きに、目を見開いてこちらまで恥ずかしくなってしまう。頬に触れた手も少し汗ばんでしまった。

    「違うのか?」

     少し不安そうな顏で見つめてきた。

    「違わないです。あまりに意識していなかった言葉に、びっくりしてしまって。嬉しいです」
    「そうか。まあ、恋人って普段どうするものなんだろうな」

     ふ、と笑い、首根っこにしがみついて身体を無理やり引き寄せた。触れるだけのキス。額と額を合わせてお互いの体温を感じる。

    「こういうことしたり、沢山お話したり、休日を一緒に過ごしたり」

     間近にある美しい蒼い目は見開いており、鼻と鼻も触れた。

    「昨日みたいなことを沢山するってことです」

     最後の言葉は、ひっそりと伝える。ドーマス様は先ほどより顏を赤くして、口をわなわなと震わせた。

    「……うん」

     窓から吹き込んだ風は、暖かく、春を知らせる。見て見ぬふりをした感情を二人で一緒に、解き放っていこう。

     甘酸っぱい『好き』も、
     むせるように甘ったるい『愛している』も、
     じゅくじゅくに成熟した『繋がりたい』も、

     全て、これから二人で味わっていこうではないか。



    終わり。
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