逢瀬「メタナイト、きたよー!」
その呼び声とともに身体に重みを感じ、メタナイトは閉じていた目を開けた。
仰向けになっている自分の上に覆い被さるようにしてカービィがこちらを見下ろしている。
愛らしい姿、柔らかい肌の感触、体温。
何から何までカービィそのものだが、唯一違うのは瞳だ。
目の前にあるのは星空のような穏やかな青色ではなく、妖艶でどこか炎がゆらめく時のような輝きをもつ紫色。
それが目の前にいるのは本物のカービィではないということを示していた。
思い当たる理由はいくつかある。
カービィたちが暮らすポップスターから何光年も離れた星に、現在メタナイトは滞在しているのだ。
銀河をかける剣士として、魔獣を倒すために。
もう何日もカービィに会っていない。その寂しさから生まれた隙にある魔獣がつけ込んできた。
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