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    yukinozyou26

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    yukinozyou26

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    今週のユジキリのお題【風呂】をお借りしました!

     番台で二人分の料金を支払い、いざ浴場へ入るとユージオは「RWにもこんなに広いお風呂があるんだね」なんて持ち入った長タオルを腰に巻いたまま感嘆の声を上げた。俺自身も銭湯にあんまり行く方ではないけど、こうして喜んでもらえたなら良かった。
     浴場には長湯しそうな爺さんが一人と、サウナから出てきたばかりのガタイの良い若者が一人水風呂に浸かったところで、それ以外は俺たち二人しかいない。もう少し賑やかだとも思ったけど、これはこれでのんびりできるから俺としてはアリだ。
     掛け湯代わりに体を洗ってしまおうと銭湯利用に不慣れなユージオを洗い場に連れて行き、その隣で湯椅子を軽く引いてシャワーで洗い流すとユージオに目配をする。

    「ささ、ユージオくんどうぞ座りたまえよ。お兄さんが特別に背中を流してやろう」

     戯けたように頭の上でくるくると手を回してからその手を翻してお腹に当てるとそのままペコリとコメディアンのような御辞儀をしてみせる。
     エスコートをするにしては長タオルを一枚腰に巻いただけの姿では格好がつかないが、ぱちくりと瞳を瞬かせたユージオが俺のおふざけの意図に気づいて「ふふ」と小さく声を漏らすと湯椅子にどかりと座った。

    「それじゃあ、折角だからよろしくお願いするよ、桐ヶ谷和人お兄さん」


    ― 銭湯に行くユジキリの話 ―


     ユージオのふわふわな髪が今は水気を帯びてぺたんとへたる。泡が目に入らないように瞑っているユージオの顔が文句なしに良いのを少しばかり曇った鏡越しに堪能しながら俺は徐々に髪を泡立ていく。気持ちよさそうに身を預けるこいつには悪いが、ユージオのやつを見ていると好きな子は虐めたいだとかそういう心理が働きでもするのか何だか悪戯心が働いてくるというもので。
     普段は絶対にない柔らかい髪質のこいつの毛先を鋭く天辺に尖らせていわゆるキューピーちゃんヘアを作っていく。これで柔和な顔付きなキューピーちゃんの出来上がりだ。
     俺が毛先まで丁寧に洗っているとでも思っているのか、何の文句も言ってこないユージオに思わず吹き出しそうになるのをぐっと堪えながらユージオの髪に指を通して行く。
     そういえばユージオが額を出してるのをあまり見た事がなかったけど、これはこれで良い。その新鮮さよりもユージオがキューピーちゃんヘアをしているのがあまりにも可笑しくて段々と笑いが堪えられなくなってくるのだが。
     流石に様子がおかしいと思ったのかゆっくり瞼を持ち上げたユージオがため息を付いて俺の事をじっとりとした瞳で見つめた。

    「まったく何をしているのかと思ったら……僕の髪で遊ばないでくれるかい」
    「失敬な、遊んでないぞ。こうして毛先を尖らせて少ししてから洗い流すとサラサラになるんだって」
    「さすがの僕もそんなのが嘘だって分かるんだから早く洗い流――ぅぶっ」

     「仕方ないな、本当にさらさらになるのに」なんてキュッとコックを捻り勢いよくでてきたシャワーを当てて泡を洗い流すように黙らせればユージオが変な声を上げる。
     もがくユージオの髪をガシガシと掻き混ぜながら泡を完全に洗い流したところで俺はようやくユージオからシャワーの水流を外した。

    「よし」
    「う゛〜……か〜ず〜と〜〜!「よし」じゃないよ、口の中に泡が入っただろ!」
    「あっ、おい、何して……!ぅぶぶっ!」

     満足に頷いた俺から勢いよくお湯の出っ放しのシャワーをひったくるなり今度はユージオが俺の顔面目掛けて思い切りお湯を掛けくる。
     慌てて目を瞑ればさらに水圧の強くなるお湯に口の中にばしゃばしゃとお湯が入り込んでくる。

    「んぶっふ!ちょっ、やめろって、ユージオ!」
    「いーや、反省するまでやめないよ!それに今度は僕が君を変な髪型にしてやる番だろ」
    「変じゃないって、あれはキューピーちゃんっていう歴とした……うわ、たんま、たんま耳に水入った!」

     顔面に容赦なく降り注ぐお湯を避けようと身体の向きを変えたのが悪かったのか、思い切り耳の中に水が入った感覚がして慌てて手を伸ばす。

    「わかった、反省した!もうしません!さっきのは嘘です!」

     俺の嘘なんてとうに分かっているだろうに、ユージオのやつめ、たまにこういう強引なところがある。
     反省しました感を前面に押し出すように声を上げれば、浴室に響き渡る俺の声にユージオはようやくシャワーのコックを捻ってお湯を止めた。
     びっしょりと濡れ鼠になったせいでぽたぽたと水滴を垂らしながら張り付く前髪をかきあげると情けない声をあげながら顔を横にしてトントンと頭を叩いて入った水を出す。
     ――ゔー……まだ耳がほわほわする感じがする。

    「全く、どうせやり返されるって分かってるのにどうしてやるかな」
    「だからって顔面に掛けることないだろ」
    「僕だって顔面に掛かったんだからおあいこだろ」
    「俺はお前の泡を流してやろうと――…………はい、すみませんでした」

     にっこりと張り付けたような笑みでシャワーを構えたユージオに秒で謝る。
     ようやく矛を収めて壁にシャワーを引っ掛けると溜息を吐いて再び湯椅子に座った。俺はそんなユージオの真後ろに隣から湯椅子を引っ張ってきて座る。

    「今度は何をするつもりだい?身体を洗いたいんだけど」
    「だから俺が懇切丁寧に洗ってやろうと」
    「どうせまた変なことするんだろ」
    「しないって。俺の事が信じられないのか?」
    「どの口が言ってるんだよ」

     スポンジをくしゅくしゅと泡立てながらにぃと笑えば全く俺のことを信じていない目が仕方ないという様子で閉じられる。

    「もう、今度変なことしたらただじゃおかないからな」
    「分かった、分かった」

     何だかんだ俺に甘いユージオの髪を撫でてやろうとした俺の手にはさっきスポンジで泡立てほやほやのボディーソープの泡がついていて、それを見るなりじろりと睨んできたユージオに俺は慌てて手を引っ込める。
     仕方ないから今度は真面目に洗ってやろうと諦めた様子のユージオに俺はスポンジを滑らせた。

    「お加減いかがですかね」
    「うん、気持ちいいよ。もっと右上の方をしてほしいかな」
    「へいへい」

     首裏から背中を辿って腰の方まで。
     こうして見るとユージオの背中は思っていたよりずっと逞しくて悔しくなる。着痩せするタイプなのだろう。背丈は殆ど変わらないのに自分の少しばかり貧相とも言える身体付きと比べるとがっしりとして見えるのは単純に筋肉量の差なのだろうか。
     身体を前部に屈めているせいで普段は亜麻色の後ろ髪に隠れた頸が露になっていて赤らんだ肌と相まって何だか妙な気持ちになってくるのを隠すように泡泡にしてやる。

    「ユージオ、うで」
    「ん」

     俺が洗いやすいようにまずは右腕を真横に伸ばしたユージオの肩からゆっくりと指先までスポンジを滑らせていく。
     俺もユージオも体毛が薄いからあまり気にした事がなかったけど、生えているところは生えているらしい。存外男らしい手といい、これだけ近い距離に身を置いている相手でも意外な発見が見つかるものだ。
     腋毛の隙間を縫うように泡を滑らせていると妙な身の捩りに気付いてにんまりと口角を上げていく。

    「ユージオ、動くと洗いにくいって」
    「だけど、なんだか擽ったくて」
    「いいからじっとしてろよ」

     さっき収めたばかりの悪戯心が再びムクムクと湧き上がってくるのとそれだけじゃなくて何だかエロ――じゃなくて。
     ここで擽り倒してユージオをひんひん言わせるのも俺としては楽しいけど、さっきみたいにやり返されたらたまったものじゃない。俺の中の自制が今回ばかりは働いて「じゃあ次は左な」とさっさと次の腕へと移ってしまう。

    「何だかこうして和人に洗われるのって変な感じだね」
    「変って?」
    「誰かにこうして洗われる事なんてないしさ」

     確かにそれはそうだ。

    「それじゃあユージオ王子、前に失礼して足を拝借致しますよ」
    「ふふ、もうお兄さんごっこはやめたのかい?」
    「足を洗うならそっちの方が似合うかなって」

     それに学校では陰で王子ってあだ名を付けられてるくらいだし、あながち間違いじゃない。
     物腰の柔らかさとか、柔和な顔付きだとか、ふとした拍子にみせる男らしさや人好きのする笑顔だとかそういうユージオの魅力がそうさせているんだろうが、一体それでどれだけの人を落としてきたのか。ユージオがRWに溶け込むっていう意味では歓迎される事ではあるけど、心配でもある。
     俺に向かって足を差し出すユージオの脚を支えるよう脹脛に沿って今度は直接手の平に取ったボディソープを滑らせる。

    「ユージオ王子のおみ足はすべすべですなぁ」
    「はいはい。でも君の手も揉み療治してくれているみたいで気持ちいいよ」

     血流を促すように両手で太腿を囲うように撫で下ろし、そのまま脹脛から足首へと降ていく。足の指股まで一本一本丁寧に洗えばまた擽ったそうに脚を震わせているユージオの股間を覆うように乗せられた長タオルがずり落ちそうだ。大胆に脚を開いているせいで太腿の際どい所まで見えそうで見えないチラリズムに妙な気分が沸き起こりそうで「うむむ」と目を瞑る。

    「しかし、ユージオって意外とがっしりしてるよな」

     強い張りのあるアキレス腱が膝裏の窪みを作り、脹脛に瘤をつくる。女の子の足と違って筋肉質なそこにソープを纏わせた指を滑らせているといつもはそんなに感じないユージオの男らしい身体付きに妙な感慨を受けてしまう。

    「そうかな?そういうキリトはどこにそんな力が秘められているんだろうって思うくらいには線が細いよね。女の子みたいって感じではないけど」
    「あ・た・り・ま・え・だ」

     確かに線が細いことは認める。認めるけど。
     こうなってしまえばもう遠慮なんかしてやるものかと俺はユージオの脚に手を掛けた。

    「さてさてユージオくん、もう少し脚を開きたまえよ」
    「おい、太腿を掴むなよ!というか何で怒ってるのさ」
    「何も怒ってないぜ。洗いやすいようにっていう俺の好意は素直に受け取るべきじゃないのかね」
    「どう考えたって好意じゃないだろ!いいよ、ここは僕が自分で洗うから」
    「線が細くても力があるってことを証明できて、一石二鳥だろ。それに俺とお前の仲で何を今更恥ずかしがってるんだよ」
    「僕にだって人並みの羞恥心くらいは……!って、おい!」

     どっちのほうがイイもんぶら下げてるか勝負してやろうと意気揚々とタオルを剥ぎ取った先にまろびでたユージオのものに思わず言葉を失う。
     L――いや、XLか。
     でかい。
     陰毛も亜麻色なんだなと咄嗟に抱いた感想、いやそれよりもサイズ感だ。
     そのままそっとタオルを戻して「さぁて俺も身体を洗うかな」と隣の洗い場へ逃げようとした俺を当然ユージオが逃してくれる筈もなく。

    「なに逃げようとしているのさ」
    「ちょっ、締まってる、締まってるって!」

     タオルが落ちるのも気にせず真っ裸のまま気にせずに俺の首に片腕を回すとそのまま締め上げるようにぐいと引き寄せる。

    「お前ね、自分だけ人のモノみて逃げられると思うなよ」
    「はは、ユージオくんは顔に見合わずなかなかのものをお持ちのようで」
    「揶揄うなよ。そういう和人はどうなのさ」

     どうなの、という柔らかい言い方に反して俺のタオルを剥ぎ取ろうとする手付きはかなり強引で。
     てか、力強――!

    「やめろユージオ!タオルを剥ぎ取るなって」
    「君だって剥ぎ取っただろ!僕だけ見せるなんてずるいぞ!」
    「うぐぬぬ!別に減るもんじゃないだろ!」
    「ぐううぬぬ!減るもんじゃないなら僕が見ても構わないじゃないか!」
    「おい危ないって!滑って転け……うわ!」

     ユージオに見られることは構わないけど、渋ったせいで余計見せ辛いっていうのはある。そもそも男同士でちんこ見せ合うって一体どういう状況だよ。それにユージオのえぐいのを見た後に意気揚々と出せる男がいるなら見てみたいもんだ。
     鉄壁だった硬く引き結んだタオルが解け、手から滑り落ちてはらりと風呂床へ落ちた。呆気なくお目見えした下半身にお互いの動きが止まって、ユージオが間違いなく俺のソレを見つめているのが分かる。

    「なるほど、君がやたら見せたがらなかったわけだね」
    「おい、それは俺がまるで小さいみたいだろ」

     しばらくの沈黙の後に口した誤解を招きそうな言葉にくわっと反論すると、ユージオが俺と向き合って俺のそれと自身のものを手の平に乗せた。
     意図せぬ行動に思わずその動作をじっと見つめてしまう。
     こうわざわざ並べられるとサイズ比ってのは分かりやすくなるもので。分かりきっているってのに、まるで背比べでもするかのようにチン比べをするこいつが笑顔で俺に言った。

    「僕より単なる力比べなら強いけど、こっちは僕に負けているみたいだね」
    「おい、今比べる必要あったか!?それに俺は平均サイズだっつの!」
    「へぇ、そうなの?」

     俺は至って平均的なサイズってだけで、決して、そう決して小さいわけじゃない。
     ピクピクとこめかみを動かしながら俺は「いやいやユージオくん」と無理やり笑顔を作って続ける。

    「デカけりゃ良いってものじゃないのだよ。女の子を悦ばせるにも程よいサイズ感ってのは重要じゃないかね」

     そうだ。大きすぎると痛いって言われるだとか何とかクラスの奴らが猥談の時に言っていたような気がするし。詰まるところ、太さ長さでちんこの勝ち負けを決めるってのは些か強引だと俺は思う訳だ。
     これは決して負け惜しみだとか、そういうのではなく。

    「つまり一概にお前が俺に勝ってるとは言えないだろ」
    「だけどそもそも君は僕に挿れられる側だし、女の子でもないじゃないか」

     ユージオの言葉が理解できなくて数コンマ遅れて「はあ!?!?」とデカい声をあげたのが浴場に響き渡る。

    「何言ってるんだよ、そもそもまだ俺たちシてないし、どっちがどうするとか何も」

     確かに俺とユージオは恋人同士でキスまでした仲ではあるが、そういう話に至ったことはない。相棒である期間がある分そういう甘酸っぱい空気は妙な気恥ずかしさが勝るというか。とにかく俺たちのペースでゆっくり進もうとしているデリケートな話なのだ。
     しれっと言ってのけたユージオがハッとしたような顔をする。

    「そうか、君に挿れられるって発想がなかったよ。確かに僕が和人に挿れられる可能性もあるのか」
    「そりゃそうだろ!」
    「でも僕は」
    「僕はじゃない!そこは平等にだな――」

     どうやら俺たちの騒ぎ声がデカかったのかさっきまで静かに湯船に浸かってた爺さんが俺たちを見て上品に笑い始めたせいで、二人でハッと顔を見合わせて照れたように互いに頬を染める。

    「おい、笑われちゃっただろ」
    「そうだね。これはまた後で決着をつけないと」
    「ああ、それなら受けて立つぜ」

     男の尊厳を掛けた――とはいえ、好きな相手と繋がれるのならどちらでも良いかと思わなくはない。
     俺のでユージオを気持ちよくしてやりたい気持ちはあるけど。
     いや心から負けてどうすると俺は首を振ると自身の体にもボディソープを絡ませた。



    「ぷはー!やっぱり風呂上がりに飲む牛乳は最高だな」
    「なんだかおじさん臭いよ」

     長い角材を格子状に組んだ木の椅子にどかりと座ると、ごくごくと喉を上下させて牛乳を煽る。
     良い湯だった。
     少し熱めに設定された湯船に浸かりながらお爺さんを含めた三人で世間話に花を咲かせてから、ユージオとサウナ我慢勝負をして俺が勝ち、水風呂の後に今度は爺さんの居なくなった温めの湯船に二人でじっくりと浸かった。すっかり長湯になってしまって肌を赤くした俺たちは休憩にと小さなロビーでゆったり飲み物を飲みながら寛いでいる。

    「こうやって声を出すとより美味しく感じられるんだよ」

     俺の言葉に「ぷはー」と控えめに試しているユージオにふっと笑う。
     こういう所も好きだなと思い直しながらユージオの顔を覗き込む。

    「どうだ?」
    「確かに美味しく感じられる気がするよ!」
    「だろ」

     ニッと笑うと空になった牛乳瓶を横に置いてぐうと長く伸びをする。

    「はぁー……あったまったなあ。しばらく動きたくないよ」
    「家のお風呂だとこうはならないけど、何だかぐったりするよね」
    「ああ、ほんとに。なあ背負って帰ってくれよユージオ」
    「いやだよ」
    「けち」
    「ふふ、ねえ……和人」
    「ん?」

     ゆるりと熱に緩んだ翠の瞳が俺を見つめる。そっと絡められた指先が妙に熱を持って思わず息を呑んだ。
     ロビーには俺たちしか居ないのにまるで内緒話でもするかのように声を潜めるユージオが恋情を隠さずに俺を見つめる。

    「今度、シようか僕たち」
    「――ッ」

     さっき話してたのが思い起こされて、そのシようが何を指しているのかは聞かずとも分かった。

    「抱くのは譲ってあげられないけどね」
    「……おい」

     良い雰囲気を壊すような言葉にじとりとした視線を向ければ、悪戯っ子のような笑みで楽しそうに笑うユージオにどっちが抱いて抱かれるかなんて何だかそれは些細な問題に思えてくる。
     俺がユージオを抱きたいって気持ちが変わることはないだろうけど、こいつになら抱かれてやるのも良いかもしれない。

    「だめかい?」
    「……だめじゃないよ」

     ああ、だめだ。
     やっぱり俺はユージオの事がどうしようもなく好きで、こいつになら何でも許してしまいたくなる。

    「お前のそのデカいので痛くしないって約束できるならな」

     仔犬のような顔をするユージオの頭をわしゃわしゃと掻き混ぜると俺はニィと悪戯に笑い、ユージオが何か言うより先にその唇を塞いだ。
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