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    xxxKues

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    xxxKues

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    アクサブ(sbms堕ちが読みたかった)
    アクロマさんの口調すっかり忘れた。ごめん。あとメイちゃんもごめん。

    アクサブ(って言うんだろうかモンスターボールには強力な洗脳効果がある。もしそれを人間に使えたのなら、誰もが考える妄想だが、プラズマ団はそれを実現してしまった。
    早速実験としてターゲットにされたのはサブウェイマスターのノボリだった。



    「と、言うわけですノボリさん」

    アクロマはノボリにそう言った。

    「なるほど……つまりそのモンスターボールを使って私を洗脳しようと?」

    内心の動揺を悟られないように、ノボリはなるべく落ち着き払って返事をした。

    「さすがノボリさん。話が早いですね」

    しかしアクロマは感心したように笑うだけだ。アクロマの手には注射器とモンスターボールが握られており、自然とノボリの視線はそちらに寄せられてしまう。

    「ああ、気になりますか?この薬を投与されると、しばらくの間催眠状態になるんです。そしてその状態でボールの中に入れられると、捕獲されたポケモンと同じ扱いになるんです」

    にわかには信じ難いが、冷静に話すアクロマの様子で、ノボリはそれが真実なのだと思い知ってしまう。

    「もちろん抵抗できませんし、逃げ出すこともできない。完全にわたしの所有物となるわけです。こんな風にね」
    「なっ!?」

    ノボリの顔から血の気が引いた。
    アクロマが投げたモンスターボールからクダリが飛び出してきたからだ。

    「クダ……リ?」

    クダリは何も言わず無表情でノボリを見つめている。いつもの笑顔はどこにもない。

    「どうです? この通りです。どんなに強いトレーナーでも、これを使えば簡単に操れてしまいます」
    「ふざけないでくださいまし! クダリ! クダリ目を覚ましなさい!」

    しかしクダリはノボリの声など聞こえていないかのように黙ったままだ。

    「無駄ですよ。今の彼は私の命令に従うだけの人形。さあ、それではあなたも同じようにして差し上げましょう」
    「や、やめ……ぐっ!」

    アクロマが腕を振り上げると同時に、ノボリの首筋に鋭い痛みが走った。
    注射針が刺さっているのだ。

    「大丈夫、すぐに終わりますよ。さて、クダリくん、やってください」
    「はい」

    今まで黙っていたクダリが初めて口を開いた。
    しかし自我は奪われたまま、ノボリに向かってゆっくりと歩き出す。

    「く、クダリ……来ないで下さいまし!」

    ノボリは必死の形相で叫んだ。
    しかし今のクダリにはアクロマの命令しか聞こえておらず、まったく反応しない。

    「さあ、クダリくん。ノボリさんに薬剤を投与するのです」

    アクロマの指示にクダリは短く答えると、注射器に手をかけた。

    「やめて下さいまし! クダリ!!」
    「あまり暴れると危ないですよ、ノボリさん」

    まるで気を使うかのようなアクロマの言葉を無視してノボリは激しく抵抗する。
    しかしクダリの力は強く、簡単に押さえつけられてしまう。
    そしてあっという間に全ての薬剤が注入されてしまった。

    「うあっ……ぐぅ、く、くだり……」

    途端に意識が混濁していく感覚に襲われるノボリ。しかしまだ完全に堕ちてはいない。
    必死に弟の名を呼ぶ姿をアクロマは興味深く観察する。

    「おや流石ですねノボリさん。精神力だけで自我を保っているとは。クダリくんの時とそっくりです。彼は長い時間苦しめてしまったので、少しだけ手助けをしてあげますよ」

    アクロマはそう言うと、クダリに薬瓶を持たせた。先程と同じ薬剤が入っているものだ。

    「さあ、これをノボリさんに飲ませてください」

    クダリは相変わらず無表情のまま薬瓶を受け取ると、再びノボリに近づく。

    「やめ……て……クダ……リ……」

    ノボリは変わってしまった弟に懇願するが、言葉とは裏腹に身体はまったく動かない。

    「そうだクダリくん、口移しで飲ませましょう」
    「はい」

    アクロマの思いつきにクダリは躊躇することなく、そのまま口に含んでしまう。

    「く、くだりっ! んんっ……」

    抵抗むなしく唇を重ねられるノボリ。口の中に生温かく苦い液体が流れ込んできた。
    しかしこんな状況でもクダリとのキスに身体は正直な反応をしてしまう。
    唇を重ねたままのクダリを拒絶できず少しずつ薬剤が身体に吸収されていく。
    全て流し込むと、最後に舌を絡ませた後、ゆっくり離れていった。

    その直後、ノボリの心臓が大きく跳ね上がった。
    同時に全身の血が沸騰するような熱さが襲いかかってくる。
    ノボリの瞳孔は大きく開ききり、口からは赤い泡を吹き始めた。

    「あ……ああああああ!!!」
    「ほう、ついに始まりましたか」

    アクロマは楽しげに呟いた。
    このままだと数分と経たずにノボリの精神は完全に崩壊するだろう。
    そうなればもう二度と元に戻ることはない。
    そう、傍に佇むクダリのように。

    「あとはモンスターボールに入れてしまえば完成です」

    洗脳が完了したら、ノボリはこのアクロマのものとなる。
    サブウェイマスターたちを意のままに操れるようになったのなら、それはどんな組織よりも強力な武器となるはずだ。

    「……そろそろですかね」

    アクロマがそう言った時、ノボリの身体に変化が現れた。

    「ん……ぐぅ……ああああああああ!!!!」

    ノボリの絶叫が部屋中に響き渡る。
    それと同時に、ノボリの身体がどさりと地面に倒れ伏した。
    最後にアクロマがモンスターボールを投げると、ノボリは吸い込まれるように中に入っていった。
    そしてカチリという音とともに捕獲が完了する。

    「ふむ、予想通りの結果になりましたね」

    アクロマは満足げに笑みを浮かべる。
    双子だからか取れたデータはとても酷似していた。
    さっそくモンスターボールを投げると中からノボリが出てきた。

    「気分はいかがですか?ノボリさん」

    アクロマの問いかけに対して、ノボリは何も答えなかった。
    虚空を見つめたままピクリとも動かない。
    それはこの実験が成功したことを意味していた。

    「ふふ、これであなたも私の忠実な下僕です!」

    アクロマはノボリの手を取ると、そのまま自分の胸に引き寄せた。
    これからたっぷりと双子を可愛がってやるつもりだ。

    「これからよろしくお願いしますね。ノボリさん」



    おまけ

    「め、メイさまこれは一体……」
    「バトルサブウェイの対策ノートです!びっくりしました!?」
    「ええ、まあ、はい……」

    確かに人から憧れの目で見られることはある。そして過去、似たように対策ノートを見せてもらったこともあった。
    しかし今回は対策があまりにも斜め上だった。
    恐ろしくて先を読めていないが、濡れ場もあるらしい。

    「そ、そうですね……バトルで勝つのを目標にしていただきたかったです」

    少女を傷つけないよう優しい声色で、そっとノートを返す。するとノートを見たメイの顔色がサッと青くなった。

    「……あっ!あああああっ!!ごごめんなさい!そ、それアクサブの原稿!!」

    悲鳴はギアステーション全体に響いた。
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