再会、再開霧雨が晴れる時のように、緩やかに意識が浮上してゆく
辺りは薄暗く、ようやく現実に戻ったのだと実感が湧いた
「戻った...のか」
あの嫌味なほど海賊たらしい洋装も無くなり、ベポに泣き落とされて着の身着のままやってきたスタイルに戻っていた
「キャプテン!大丈夫?」
「あぁ...お前も元に戻ったんだな」
辺り一面に人間が倒れている。しかし死んでいる訳ではなさそうだ
「キャプテン、周りの人達どうする?」
「...あの女の能力は解除されたから直に目が覚める。放っておいていい」
それよりも今は、あいつが気がかりだ
「ベポ、俺は様子見てくるからここにいろ」
「アイアイキャプテン!」
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