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    おもち

    気が向いた時に書いたり書かなかったり。更新少なめです。かぷごとにまとめてるだけのぷらいべったー→https://privatter.net/u/mckpog

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    おもち

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    いえぬめんず人外パロのメモ書き。

    全員人間の世界で人間に紛れて生きている。
    相性によって相手も人外かどうかが一目で分かることとそうじゃないことがある。
    基本的に長寿のため居住地を転々としている(例外あり)。
    人間嫌い派・人間社会で生きてるし別に好きも嫌いもない派・人間好き派がある。派閥違いでよく喧嘩する。
    人間にバレないように、はどの種族においても重要視されている。



    👹デーモン(悪魔?)
     一族の長老的な人の直属のこどもだから立場は偉いし力があるけど、人好きで人間社会の生活を楽しんでいる。悪魔の知り合いより人間の知り合いの方が多い。いくつかの会社を経営している。
    🦊九尾の妖狐
     妖狐の能力で色々な人に化けて探偵をして稼いでる。
    ✒️不老不死の人間
     昔人魚の肉を食べて不老不死になってしまった人間。妖精の国に行ったことがある。ペンネームがたくさんある小説家。
    👟呪術師
     わりと人間寄り。特に見た目の変化はなし。一族に代々伝わる呪術の力を受け継いで数千年生きている。人間の汚い部分を多く見てきたから人間は嫌い。人間か人外かどうかが一目でわかる。
    🦁狼男
     早寝早起きの健康的な生活をしていたおかげで成人するまで自分が狼男だって知らなかった間抜け。大学生。

    🐏吸血鬼
     色々な職業を経験してきた。今は大きな図書館の司書。長く生きてきて苦手なものとも向き合って克服してきた結果十字架もニンニクも純銀も効かないわりと最強の吸血鬼に。吸血欲求も少ない。
    飼ってる犬はクーシー。ドッゴと呼んでおまえは犬だと言い聞かせているけれど時々人間のこどもになってふちゃに甘える。
    🔮魔法使い
     物を浮かす、人の心を読む、サイコキネシス、夢で未来を視る、傷を癒すなどなんか色々できる魔法使い。服屋さんという人目につく職業柄魔法はほとんど使わずに生きている。家の中でだけ時々動くのをサボって魔法を使う。
    🎭ケット・シー
     猫の姿でいることの方が多い妖怪寄りのやつ。人の話を聞いて情報を集め夜な夜な盗みに入っている。時々昼間のコンビニで働くフリーターくん。猫に優しいから人間は好き。
    🔗死神
     人間の魂を狩っているから人間は好きでも嫌いでもない。人間の友達を作ったこともあったけれどその人の魂を狩らなきゃいけなくなったことがあってしばらく病んでいたからもう人間とは深い関係にならないよう気をつけている。魂の揺らぎは見えるけれど人外にも魂はあるため見分けはつかない。大学生として生きている。



    1000歳越え
    👹👟🐏
    500歳前後
    ✒️
    100歳越え
    🦊🔗
    20代
    🦁🔮🎭






    さいぼぐ→https://poipiku.com/5487879/9035299.html

    さにばん→https://poipiku.com/5487879/9081989.html


    👹🦊
    せっかく化けるなら可愛い女の子だよなぁ、と、俺はいつものように好みの女の子に化けて捜査対象を追っていた。スマホをいじりながらゆっくり歩いてても怪しまれることはないし、なによりこんな可愛い女の子が探偵だなんて誰も想像していない。いつも操作は楽勝で、最近は払いのいい金持ち相手の仕事を選ぶ余裕もできていた。
    「おっと、失礼レディー」
    「わっ……! あぶね、じゃねえわ、危ないでしょ! 気をつけてよ!」
    「……おまえ、妖狐か?」
    「っ!?」
    「ああ、俺もそちら側だから警戒するな」
    「……そちら側って」
    あたりに視線を配って他の人に聞かれる心配がないことを確認してから、俺は小さく囁いた。
    「俺は悪魔だよ、お嬢さん。……もしかしたら女性でもないかな」
    「……あくま」
    「ふ、不安そうな顔をするな。俺は人間が好きでね、人の世界で生きることを楽しんでいるんだ。誰にも危害を加えるつもりはない」
    信用ならない笑みを浮かべる男を睨み上げ、俺はハッと背後を振り返った。捜査対象はもうどこにも見当たらない。大きくため息を吐き、目の前の男にトンと拳をぶつけた。
    「あんたのせいで今日の仕事は仕切り直しだ。メシ奢ってよ、おにーさん」
    「……本当の姿を見せてくれるのなら」
    「それって人間向きの? それとも本当の本当に俺が見たいの?」
    「本当のキミも見てみたいけれど、ひとまず人間向きのほうを。男の子なんだな?」
    「男の子、なんて言われるほどガキじゃないっつーの」
    裏路地に一歩入って変化を解き、依頼人を対応する時に使っている成人男性の姿へと化ける。素顔を見られるのを避けるためにサングラスをかけて男の前へ立ったのに、男は止める隙もないなめらかさでサングラスを奪い取った。
    「なんだ、こっちの姿も十分キュートじゃないか」
    なんでもご馳走するよベイビー、と、吐息たっぷりに囁かれて身体を震わせる。やっぱり余計なこと言わずにさっさと帰ればよかった。悪魔なんて、信用できるか。



    🦁👟
    たいていの買い物は通販で済ませるけれど、時々は自分の足で歩いてお店に買いに行かなきゃいけないこともある。人の多い街は嫌いだ。人間も、人間の形をした人も、人の形すらしていない幽霊も、僕の目には全てが見える。人間の集まる場所はその他も多く集まっていて歩く隙間もないほどに見えるから、いつもすぐに気持ち悪くなる。
    できるだけ俯いて早足で歩いていると、ふと目の前が開けて見えた。数歩前にいる人の足以外、そこらじゅうにウヨウヨいる幽霊の類が全然見えない。
    僕は恐る恐る顔を上げ、僕の前を歩いているのが人間ではなく、なにかしらの人外だと気がついた。そしてそれよりも重大なことは、彼の周りは幽霊が寄り付かずに明るく綺麗だということ。
    「……どういうこと」
    「ん? 今俺に話しかけた?」
    思わず溢れてしまった僕の声に気がついて、彼がくるりと振り返る。金色のキラキラした髪がとてもよく似合う薄紫色の瞳と、服の上からでも分かるしっかりした体つき。僕は彼に見惚れて足を止めた。
    「うん? 大丈夫?」
    「……あ、すみません、大丈夫です」
    「そうは見えないけど。っと、……人が多いね。ちょっとこっち来て」
    後ろから歩いてきた人にぶつかられそうになった僕の手を簡単に掴み、彼は道のはじっこへ寄った。温かくて大きな手のひらは、どうしてかものすごく安心する。
    「本当に大丈夫? ぼーっとしてるみたいだけど」
    「……人が多くて、酔ったのかも」
    「ああ、なるほど。どこ向かってたの?」
    「本屋に、……だけど、やっぱり今日は帰るよ」
    「え、大丈夫? タクシー呼ぶ?」
    「うん、大丈夫。引き止めちゃってごめんね。わざわざありがとう」
    「……連絡先、教えて」
    「え?」
    「ちゃんと家着いたら連絡ちょうだい。心配だから」
    「え、いや、でも」
    「じゃあ俺が家まで送る?」
    「え? ……なんで、そんな」
    「……なんか、気になるから。わかんないよ。わかんないけど、気になっちゃうから、お願い」
    眉をハの字にしてそう言うから、僕は彼と連絡先を交換した。駅まで送る?と聞かれて弱く首を振ると、送りたい、と言われて唇を噛んだ。なんだ、これ。もうずっと鳴ることを忘れていた心臓が、トクトクと動き出した。
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