Ne sladkiy小さなショーウィンドウの中、僕は砂糖菓子でした。生まれたときから僕、あなたを模した、甘い作り物なのでした。
あなたも、きっと美しい砂糖菓子でした。けれど、あなたに可塑性があるかどうか、分からないままでした。だからいつだって僕、あなたそっくりになるように体を溶かしてきました。熱に浮かされたチョコレートみたいに。
僕たちずっと同じになれますね。いつまでも僕たち、綺麗でいたいな。綺麗なあなたが、大好きでした。
それなのに、いつからかあなたは砂に塗れてくるようになりました。食べ物である自覚はあるの?僕たちは芸術作品である前に、甘い菓子だって覚えて。
砂の中、眩く目を刺した光はいつだってあなたからの反射でした。だから僕にとって、あなたがどこで、何をしていたかなんて容易に分かることでした。
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