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    723文字
    悪魔神父のタイカケ

    「なぁ、おめぇってなんで神の事信じてんの?」
    「え?」
     俺が尋ねると、カケルはキョトンとした顔をした。神父という立場の人間におかしなことを聞いているとは思っているけど、どうしてか知りたくなった。カケルのこと、もっと知りたい。……だって、その方が、なんつーか、堕としやすい、し?
    「勿論、信じているよ。だからこうしてお仕えしているし、教えを皆に伝えているんだ」
    「……本当に?」
    「疑り深いなぁ。まぁ、正確には少し違うかな」
     カケルは首から掛けて服の中に入れているロザリオを出した。うわ、そんなもん出すな! 俺は目を背ける。
    「これをくれたのが、僕の尊敬する人。その人が僕に色々教えてくれてね……僕はその人のお陰で今こうしていられる。その人が信じていたから、信じるようになった、って感じかな」
    「ふぅん」
     ロザリオを視界に入れないようにカケルの方を見ると、過去を懐かしむような表情をしていた。一体、何を思い出しているんだろうか……。カケルの事をもっと知りたくて聞いたのに、カケルの知らない部分に新たに気づいてしまった。
    「それ、そんなに大事なの?」
    「そうだよ。だから、手を出しちゃい嫌だからね? って、無理か!」
     何がおかしいのか、カケルはケラケラ笑っている。なんだよ、ちくしょう。出来るなら、そんなもんもいつも抱えている本も焼き尽くして、カケルをそのままかっさらいたい。でも、カケルの力が強いし、それに、なんかカケルのことはもtっと、違うように扱いたい。
     カケルが、俺たちの仲間になるって言ってくれて、それで俺はカケルの手を取って、手を繋いで……。
    「タイガきゅん、どうかした?」
    「べっつに」
     神父のくせに、悪魔である俺とこうして普通に話してくれるんだから、まぁ、脈はあるよな?
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    オルト

    TRAINING付き合ってるタイカケ。初夜まで道のり通そう。タイガきゅんとお付き合いを始めて早三か月。そろそろ、キス以上のことがあってもいいんじゃないかと思っているんだけど、全然そんな気配はない。俺が一生懸命それらしい雰囲気を作っても、タイガきゅんには全然効いていない。ベッドに座って寄りかかったら、「眠いのか?」なんて聞かれるし、じっと上目遣いで見つめたら「何ガン飛ばしてんだよ。怖くねーけど」とか言われるし、二人きりの部屋で服を脱ごうをしても「暑いのか?」だって! 意気地がないのか、純情すぎるのか……。そりゃ、俺だってキスだけでもすっごくドキドキしちゃうけど……!
     いったいどうしたらタイガきゅんはその気になってくれるだろう? いっそ、正直に先に進みたいと言うべきか? いや、そもそもタイガきゅんはこの先を知ってるの? 俺だって最近調べて知ったのに?
    「うーん……どうしたもんかにゃ~」
     ネットの海で自分と同じ状況の人を探しても、ぴたりと一致する人はいない。それでも、恋人に仕掛ける方法はいくつか見つけられた。
    「何事もものは試しだよね」
     俺は「準備」をすべく、引き出しに仕舞っていたいたローションとゴムを手にトイレへと向かった。

    「ねぇね、タイ 1207