「アルハイゼンのバーカ!!君なんか大っ嫌いだ!!!」
スメールの教令院に程近いとある一軒家から怒号が聞こえ、すぐに1人の女性が飛び出してきた。中からは「待て、カーヴェ」という制止の声が聞こえる。しかし彼女は聞く耳を持たずに走り去っていく、向かう先はもちろん酒場だ。
彼女が酒場に入るとそこには仲のいい友人、セノとティナリがいた。迷うことなく2人の所に向かい席に座るとカーヴェは口を開いた。
「2人とも聞いてくれよ!アルハイゼンの奴が!!」
「え〜?また君なにかやらかしたの?」
「お前はトラブルを生み出すのも得意だからな。」
「なんっっで僕がやらかす前提なんだよ!?」
カーヴェはぷりぷりと怒りながら酒をあおる。カーヴェは酒が弱いため、すぐにふわふわと酔ってしまった。
3237