mykと入れ替わる話(男夢主)ピピピピピ
「……うーん」
目覚まし時計のアラーム音が室内に響き渡る。けたたましいアラーム音によって深淵にある意識が浮上してきた。まだ起きたくない億劫な気持ちを抱えながら音を止めようと布団の中から必死で手を伸ばす。
時計をカチリと押しようやく止まったことに安堵しながら時刻を確認しようと薄らと目を開けた。
「………ん?」
長針は家を出る10分前を指し示していた。やばい!と急いで布団から起き上がりその場でパジャマを脱ぎ捨てる。朝ご飯を食べてる余裕はないが準備しながらロールパンでも摘もうとカッターシャツを羽織りながらダイニングテーブルへと向かった。
テーブルには昨日の晩御飯が箸をつけられた様子もなくラップにかけられたまま置かれていた。
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